進化論から生命誌という捉え方

本日の御論文の中では、まず、ダーウィンの進化論を否定するかのような文章がありますね。『唯った一人ダーウィンというオッサンが出て来て、進化論という本をかいた。・・・』というところですね。現在の学問の中では、進化論というよりも「生命誌」という領域で捉えた方が人間というものを理解し易いと思われます。この「生命誌」ということを考えてゆく時に、目に見えて解りやすいのは、胎児の世界です。

お腹に胎児が宿ってからは、最初の3ヶ月間は水中動物です。卵が受精することにより細胞分裂を重ねて魚の姿のようになります。その後、何時もお話しするように陸上動物に変わります。この時に悪阻(つわり)が起きます。これは一般的には妊娠を告げるもののように捉えられておりますが、水中動物から陸上動物に変わる時期が3ヶ月目です。

この変わる時期に何が起きるかと言いますと・・・。水中動物の場合血液は脾臓で造ります。魚などは脾臓で血液を造っております。それが3ヶ月を過ぎると、血液を脊髄で造る陸上動物のようになります。その転換期がちょうど3ヶ月目なので、母体が過激な動きをしないように悪阻(つわり)があるのです。胎児が劇的な変化を遂げる時期に母体を余り動かさずに、安定感の中で変化を遂げることができるような神慮があるのです。

悪阻(つわり)は水中動物から陸上動物に変化する期間のためにあるのです。このことも以前お話しておりますので、想い出していただければ有難く思います。こうして陸上動物へと変化して、最初は爬虫類のようになり、その頃は尻尾もあります。

そして、5ヶ月になるとほぼ人間の形になります。ですから、メシヤ様は『流産した場合5ヶ月を過ぎた児ならば祀ってやらねばならない』と御教えになっているのです。僭越な表現ながら、メシヤ様は全てご存知の上で説かれているのです。

ただし、これは自然な形の流産に限ります。人工流産の場合、5ヶ月以内でも祀らねばなりません。それは殺人に匹敵する行為ですので、祀らねばならないのです。ここは間違えぬようにしていただきたいと願います。

もう少し話を付け加えておきますと、未熟児と言われる状態で生れて保育器などで育てた場合に眼を悪くすると言われます。この場合、光線が悪いのではないかとか、酸素量のせいだなどと言われたりしましたが、最近では視神経の完成にかかわると見られています。ですから、その時期には外気に触れない方が良いのです。

たとえば、網膜に栄養や酸素を運ぶ血管(網膜血管)は、妊娠終盤(32~34週)に完成するといわれていることなどから、その時期には外気に触れない方が良いのです。それは人間の身体の大半は水分だからです。ですから、例えばあかぎれ等を起こした場合にはテープなどを張ったとしても、水分を含ませたものを添えた方が治りが早いのです。

胎児は、このように十月十日の間に38億年間の生命誌を辿って人間として完成してまいります。メシヤ様の仰っているのは、ダーウィンの進化論では不十分で、宇宙の誕生、地球の誕生をも踏まえて人間を考えてゆかねばならないということです。

そのように捉えてゆかねば御教えの解釈が全く変わってしまいます。『進化し立ての人間が、・・・』というところはウウ~ンと唸るところなのですが、『とすれば此(この)有名な進化論も眉唾物(まゆつばもの)でしかあるまい。』という表記を“進化論の否定”と捉えてしまうと、短絡的過ぎると言わざるを得ません。

また、こうしたことを学んでゆくと、ご自分のお腹が膨らんできたり、奥さんのお腹が膨らんできたり、子供や嫁のお腹が膨らんでくると、その捉え方が全く違うことになります。そして生命を大事にして愛おしんでゆくことになり、自分から子供、孫へ命を繋ぐことが尊いものになります。