御教え集9号 ③ミロクの世の一つの条件

(御論文「自然農法の勝利」および蔭話朗読)(著述篇補巻二、四五五ー四六一頁)

で、いまある通り切り藁ですが、これはやっぱり一一月にやったほうが良いと言いますが、これはそういうわけなんです。ちょうど一一月ごろやると、植え付けの時分には腐って柔らかくなるのです。それで、藁は暖かい所は必要ないんですよ。ごく寒い所ですね・・・東北のような所ですね、以前書いてある通り、土を温めるだけの効能ですから、暖かい所はいらないわけですね。これにもある通り、なにもやらないで土だけが良いとありますが、これはちょうど私の説にあっているんですよ。浄霊も肥毒を取るんですから、だから四、五年以上先になると、浄霊の必要がなくなるんですよ。肥毒がなくなるからね。そういうわけだから、その気持ちでやれば良いんですね。これにもある通り、浄霊しなくても、・・・信者でなくても、米をたくさん穣ることはできるということですね。これを一般に知らせると非常に良いんですよ。それでないと信者にならないと、どうも穣れないということになると、普及するのに非常に暇がかかりますからね。信者になる、ならないのは二の次にして、日本の国の食糧問題を一刻も早く解決しなければならない。それには信者にならなくても、浄霊しなくても増収するということを、未信者にもよく言って呑み込ませるんです。それで良いんですからね。だから浄霊しなくては穣れない。と言って、信者を作るような意志がちょっとでもあってはいけないです。病気のほうは信者になったほうが良いですが、自然農法のほうは、肥毒さえなくなれば豊作になる。その点をよく心得てやってもらわなければならない。

この間の日比谷のときも言いましたが、こういう点が自然農法の効能ですね。で、それは非常においしいんですよ。野菜でもね。これは、米に限らない。いっさいの作物ですね。ところがいままで肥料を使っているために不味いんですね。不味いからして、どうしても肉や魚を食いたがるんです。私もそうですからね。やはり、近ごろ自然農法で穣れたものをだいぶ食べるようになりましたがね。だいぶおいしいから肉より野菜を食べたいんですが、以前ときたら、野菜は不味いんです。だから、ついごちそうといったら、動物性のものを食べるようになるんです。だからして西洋は昔からそうですが、日本でも近ごろ非常に肉食が多くなってきた。動物性が多くなってきた。そうすると、精神的にどうしても気が荒っぽくなる。怒りたくなる。そこで白人くらい戦争の好きなものはない。野蛮人が戦争好きと言うが、野蛮人より白人のほうが戦争好きです。野蛮人は部落と部落の戦争はやります。ところが白人は、戦争によって自分の野心を遂げようとするのが、歴史にたくさんありますよ。それから社会的の争いですね。裁判とかあるいは警察の取り締まりとか、そういうことが非常に必要になるのは、肉食の原因が非常にあるんです。私は七、八年前に・・・私の本に書いてありますが、川治温泉というのがありますが、川治温泉と日光の間くらいの所に、湯西川という温泉がありますが、そこに行ったときに、戸数が九〇戸で、人間の数が・・・六〇〇人という村人がおりますが、そこでは絶対菜食です。川に鮎があっても食べないんです。先祖から食べたことがないから食べたくないと言うんです。

鶏もないんですからね。鶏を食べようと思ってもないんです。とうとう隣村まで行って買ってきましたがね。鶏がいないから、無論卵もないんです。そこでは問題が起こると、宿屋の親父が一人で裁いている。それですんでいるんですからね。病人なんかないんです。肺病なんか無論ない。というのは、そこの村は絶対に東京なんかの都会人とは結婚しない。絶対に村中の人間と結婚しているんですね。たまに・・・日光の人とはたまには結婚するらしいですがね。あとは絶対村中でやる。なぜかというと、東京なんかとすると肺病になりやすいので、そんな危険なことはやらないほうが良いというので、村中ですんでいるんですね。そういうわけですから実際理想的ですね。天国みたいな村です。私はそのときに・・・だからみんな心が穏やかで、そこのいろんなことを宿屋の娘に聞きましたが、娘も二〇くらいで女学校ですがね。女学校は日光の女学校に行くが、非常に頭が良くて、話し方もめったにないくらいにはっきりして気持ちが良いんですね。そういう点を聞いてみると、菜食というものの影響・・・これが非常にある。だから、つまり自然農法も、そういった米にしろ野菜にしろ非常においしくなりますから、どうしても多く食べるようになる。そうすると、そのために人間に、精神的効果が非常にあると思う。だから、自然農法の効果は、いままではそれを言わなかったが、近ごろそういう点に非常に影響があると思ってお話するんですがね。だから、そういうふうになると、西洋でも野菜を多く食べるようになりますね。外人ですね。もっとも外人でも菜食家というのはありますがね。死んだバーナード・ショウなんかは有名な菜食ですね。ですから、やっぱりミロクの世の一つの条件になるわけですね。

 

 

【御講話篇7 P247】