御神名は土地の名・役職名・世襲名

江戸時代の伊賀国の地誌を纏めた『伊水温故』(いすいうんご)によると、事代主命は國常立尊だとされていて、神道五部書「伊勢二所皇太神宮御鎮座伝記」にも猿田彦大神は国常立之尊と書かれているようです。

飛鳥坐神社の御祭神は八重事代主命ですが、そういえば御神事では猿田彦命様がお出ましになられ、美具久留御魂神社(御祭神大国主命荒魂)

村屋坐彌冨都比賣神社(配祀神大物主命)、こちらも猿田彦命様がお出ましになられました。

事代主=国常立之尊=大国主=猿田彦=天照=大物主ということになります。

御神名は土地の名や役職名や世襲名らしく、大国主は大きな国の主という意味です。ですので、御教えでいう素戔嗚尊から三代を経て大国主命になった。という部分と、幽界は大国主命が主宰されているという部分は非常に複雑で深い内容であると拝察されます。大国主命は17代も続いており、素戔嗚尊からの大国主命は6代続いているとされています。ということは前の11代は天照大御神様系の大国主命ということでしょうか。幽界の主宰は国常立之尊様から大国主命となっておりますのは、天照系の大国主命様とも拝察されます。

美具久留御魂神社で猿田彦命様がお出ましになられた意味が理解出来ます。

また、鹿島・香取神宮の御祭神であられる武甕槌神と経津主神も猿田彦大神と歴史研究者の方々の中ではもうすでに分っておられるみたいですが、御神事でも猿田彦命様がお出ましになられましたので真実と思われます。そうなりますと、奈良の春日大社も同神となります。春日大社は元々摂社の榎本神社で御祭神は猿田彦大神となっており、藤原氏により変えられたようです。

『大和民族のほうはそうとう古いんです。これはまったく戦争を嫌い平和愛好民族なのです。ところが素戔嗚尊が朝鮮からやって来てすぐに日本を征服したが、それがまた神武天皇に征服されてしまった。大和民族はこの二つの民族の下積みになって判らなくなってしまった。日本を支配したのは朝鮮、支那の民族であって日本民族はずっと支配されてきた。朝鮮系は素戔嗚尊から三代を経て大国主命になったんですが、いままでの日本の歴史とは朝鮮系と支那系の天下の「とりっこ」であって日本人の行動は出てない。いままで人民の歴史がなく、特権階級の歴史だったのはそのためなのです。これから本当の歴史ができるんです。これは体的ばかりでなく霊的にもずっと連なっているのです。徳川家康は大国主命の系統であり、天皇は神武天皇系だったのです。神武天皇の次の綏靖天皇の后は大国主命の娘であり、南北朝の南朝は素戔嗚尊、北朝は瓊瓊杵尊と神武天皇の争いです。』(御講話録)

歴史研究者の方曰く、古事記は90%嘘で日本書記は少し合っている部分がある程度だそうですから、

歴史は深く、残された書物だけでは複雑な側面があり真実を知ることは困難ですが、一つ一つ研鑽させていただくなかで、あらゆる角度から御教えの深さを感じさせていただきながら、メシヤ様の御神業の奥座敷に進ませていただけるよう精進して参りたいと思います。