実在の神様を認識させてゆく
そして一方、メシヤ様が説かれた「信仰」というのは「既成宗教」的ではない、あるいは「既成概念」で構築されているものではないということです。例えば「メシヤ様を信ずれば必ず救われる」というような信仰ではないのです。「あなた信じないからダメなのよ」という信仰でもないのです。
これはどういうことかというと、今回のメシヤ講座・特選集の『メシヤ様対談記・13』の中でメシヤ様がはっきり述べられておられるのは『メシヤ教の目標は、最高の文化です。寧ろ文化を指導する位の権威がなければならないのです。』ということです。それから宗教というのは『最高の科学』なんだということも示されております。
そうすると、宗教は最高の科学だという見地から考えてゆきますと信ずるという世界ではない訳です。信ずるという世界ではなく「認識」の世界になってくるのです。
それはどういうことか言いますと、この前皆既日蝕がありました。皆既日蝕はどうして起きるかというと、地球と月の距離の400倍が地球と太陽の距離だということがあります。そして月の大きさの丁度400倍が太陽の大きさであるということがあります。この400倍ということがあるので皆既日蝕ということが起きるのです。
これを「不思議なもんだねー」と思うとそれだけで終わってしまうのです。そのように作られた数字というものがあるのだと。ある絶対的な存在がそのように仕組んでいるのだ、ということを科学的に解明することによって絶対的な存在を認識することができます。
そこでは信ずるというよりも絶対的な存在を認識するということなのです。
だからメシヤ様は『浄霊の力は信じなくても良いんだ。疑っても良いんだ。しかし、試してみなさい。』という御立場です。その試すことによって事実として奇蹟がいただけます。私達の信仰というのは実はそういう信仰なのです。(ですから、浄霊を有り難がるだけに留まってはならないのです。浄霊力を授けてくださった神様の御言葉である御教えを拝読して、それを実践し、自らの価値観として構築してゆかねば何にもならないのです。)
実在の神様を認識させてゆく。そういう信仰なんだということをこの機会にもう一度心に留めておいていただきたいと願っています。
それは今宇宙には宇宙ステーションがあり、随分と建築が進んでいます。そして若田光一さん(JAXA 宇宙飛行士)が「文芸春秋11月号」に寄稿していて、興味の尽きない話を紹介しています。中でも、45分毎に昼になったり夜になったりする生活をしていたというところは、印象深いものでした。宇宙空間には絶対的な法則が存在するというものを思い知らされます。
これは、90分で地球を一周するスピードでないとあの高さを維持できない訳です。それよりスピードを上げると地球から離れて行ってしまいます。スピードを落とすと地球へ近付いてくるということになります。ですからあの高さを維持するためには90分で地球を一周するスピードでなければならないのです。ですから45分で昼と夜が入れ替わるのです。(参考「メシヤ講座・浜松」)
これはですね、先程述べましたことと同じで、信ずる世界とは違う訳です。そうでなければ必要な高度を維持できないということです。そこには、宇宙の法則というものがあるのだということです。
ですから、私達が信仰の対象とさせていただく主神様、メシヤ様はそういう絶対的な法則を創り出された御存在なのだということを、この機会にもう一度ご確認いただきたいと思います。科学が進歩して、宇宙の法則とか地球の中で起きていることを一つひとつ解明するごとに、私達が神様に向かう姿勢というものも高めてゆくような、深めてゆくような、そうした信仰をですね、是非築いていただきたいと思います。