天地創造記

『天地創造記』(昭和二十五年十一月二十日)

本文は『天国の福音書続篇(三)入門と奥座敷』34ページに記載されています。

 

【メシヤ講座 岡山支部】

 

『天地創造記』は二番目の太初

楳木代表

今月拝読し学ばせていただく『天地創造記』というのは、少し表記方法が落語調で書かれております。それはですね、今から60年も前にですね、その頃の学問のレベルでは、これを堅い表現にした時には、中々理解するのが難しいところがありましたので、それでこういう語り口調にしてですね、メシヤ様が御表記して下さったというふうに思います。

それからこの御論文がですね、発表されたのが、昭和25年の11月20日です。そして世界救世(メシヤ)教のですね、先月、先々月と拝読を致しました『開教の辞』と、それから『世界救世(メシヤ)教教義』というのは、昭和25年の2月4日と、それから同3月11日です。

順次メシヤ様がですね、この世界救世(メシヤ)教の教義や、それから運用方法を整えていく過程で、こういうものをお書きになられているということであります。それで、『世界救世(メシヤ)教教義』にですね、

『抑々、世界の創造主たる主之大御神(ヱホバ)は、此地上に天国を樹立すべく、太初より経綸を行はせ給いつつある事を吾等は信ずるのである』

という、この『太初』の中でですね、この『天地創造記』は2番目の『太初』だというふうに理解しておいていただきたいと思います。

 

最初の『太初』と地球の『太初』

楳木代表

この『太初』ということを考えていく時、一番初めのものはですね、今から約138億年前にビッグバンによって宇宙が出来た時ということを考えていただきたいと思います。約138億年前にですね、ビッグバンによって宇宙が出来て、その宇宙は出来た時から光の速度で広がっている、と科学的には考えられております。

光の速度ですので、光の速度というのは1秒間に地球を7回半回る、そういうスピードですので、そのスピード、距離数のですね、現在は半径を考えてみると秒速30万㎞・・・、それに対して×60×60×24×365×138億という計算になっていきますので、それ位が今宇宙の半径だというふうに考えて、これがしかもの半径です。

それから、次の地球という事の『太初』でいきますと、今から45億年前にですね、太陽の欠片から一塊が出来て地球となったと言われております。そして365日で太陽を一周するような形が出来ました。それにですね、さらにまた欠片がぶつかってですね、お月様が出来たのですけれども、この月が出来た時に衝突した衝撃で地軸が23.4度傾きました。この傾きの中で、月が廻りながら、地球は太陽の周りを一年に一周するくらいの形で廻ります。その太陽はですね、この銀河系を2億年掛けて一周しておりますので、銀河系というのは・・・今まだ、天の川がしっかり見えると思うのですけれども、天の川はその銀河系の内側を、地球から見た時に見える・・・、その銀河系を我々は2億年掛けて一周しているということです。

その中をずうっと一周している時に、太陽の周りを地球がこう・・・廻りながら回っておりますので、そして、その地球の周りを月が廻りながら回っているので、地球の形というのは、このように螺旋状に銀河系を回っているという事になります。で、その螺旋状に廻っている周りを月が廻っているので、これが二重螺旋になっているということです。

ですから、私達の生命の源の遺伝子というのは、二重螺旋になっているということです。これは、地球の動きそのものの中で生まれたからそのようになっているというふうに、今私は仮説を立てております。しかし、これは、科学的な立証は出来ておりません。これをするとなると太陽と同じものを作って、地球がそれを廻って、月がその周りを廻って、2億年掛けて一周さす・・・何周もさせないと実証は出来ませんので、おそらくそういうことだろうというふうに考えられるという事であります。

 

『天地創造記』を拝読した我々の姿勢は・・・

楳木代表

ですから、少なくともですね、メシヤ様のお弟子になった以上は、この論文を拝読すると、そうした宇宙の中で地球が出来た過程というものが、頭の中に想像できるくらいの人間になっていただきたいと思います。

これが・・・想念の世界とは、実はこういうことである訳なのです。今、○○○○教団が言っている想念はですね、全部先祖のせいにするとか、ゆだねるという、そういう形の想念の持ち方です。こんな世界では、メシヤ様の世界は違うということです。この『天地創造記』を拝読した我々が、それを学問的に実証していくと、宇宙の事をどのように考えていったらいいかということの足掛かりとして、メシヤ様がこのように書かれておられるというふうに受け止めていただいて、自分達の思考をですね、そのように拡げていただきたいというふうに思います。

そうしなければですね、これから地球を地上天国にしていくという大事業を担う人間にはなれません。それは何故かというと、科学的には研究や技術が今もの凄く進んでいる訳ですので、その科学者たちをリードしていく人間にならなければ、地上天国建設というのは出来ない訳です。そうした思考の広がりというのを持っておいていただきたいというふうに思います。

それが、この二つ目の『太初』として考えていくのだということです。そして、この地球を見てもですね、恐竜の役割をこれだけ明確に書かれた教祖という人はいらっしゃいません。恐竜というのは、地球の海と陸地が分かれてきたけれども陸地がまだ十分固まってないので、あの恐竜に踏み固めさせたという『土木事業』だったのだ、と・・・このように、明確なことを教えていただける教祖というのは、おそらくいないのではないかなぁ~、と思います。そういう教祖様を私達はですね、いただいて、こうして信仰させていただいているということであります。

そして、その恐竜がですね、大方役割を担い終えた時に、メキシコのユカタン半島に隕石をぶつけてですね・・・あれは直接硫酸を巻き上げた訳ではなくてですね、硫酸の元になるものが土壌の中に入っていて、それを巻き上げることによって硫酸になってですね、それで酸性雨を降らせたということになっております。恐らく地球が真っ暗になるように土埃が覆うのと同時に、酸性雨が降ってですね、そうしてプランクトンが死滅していって恐竜が絶滅した訳ですので・・・そのような大掛かりなことが出来る御存在というのは、もうこれは主神様しかいらっしゃらない訳で、その主神様に対する認識がこういうことから段々と我々の想念の中に実感として持てるようになるというのが、この論文である訳であります。

そうして準備が出来た最後に、人間を『神の代行者』として出現させたということですので、これが『世界救世(メシヤ)教教義』のですね、具体論になるというふうに受け止めていただきたいと思います。

 

御教えと科学的発見を繋げられる頭を作る

楳木代表

そうしたものを考えていった時にですね・・・この三ヶ月間に渡ってですね、どうして地球に生命が宿るようになったかという話も致しました。で、そういう話はですね、どうか頭の中に入れて、いつでも人に話が出来る態勢を持っておいていただきたいと思います。

45億年前に地球が出来てですね、そして、その地球は太陽の欠片ですので、もの凄い高熱でですね、表面は高熱で燃えながら回転しておりました。そこへですね、科学的に言えることは、オールトの雲という所で出来た氷の塊がですね、彗星となって太陽に向かってずうっと回転していきますので、その過程で地球にどんどんぶつかってきます。それがぶつかって、氷の塊が燃えているところにぶつかると・・・、皆さんが焚き火をしている時に氷を入れるとどうなるかというと“ブシュッ!”となりますね・・・ああいうことを繰り返しながら地球の周りにですね、雲のようなものが出来て、雨を降らせながら地表を冷やしつつ海を造っていったということです。

そして、海を造りつつ陸地も出来てきたということです。しかし、陸地はブヨブヨしているので恐竜で固めなくてはいけないのですが、これはもっと後のことです。約7億年掛けてですね、陸地と海を造りあげていって、そして7億年経った時に初めて地球の海の中にですね・・・この辺りは38億年前はですね、水没して津山よりもっと向こうの方まで毎日潮の満ち干きがあった訳ですね。その海の中に泡がいっぱい出来ますので、その泡の中に塩基が宿ってそれが生命の出発です・・・。

ですから、38億年前に初めて泡の中に塩基が宿って、それで生命がスタートしたということです。その38億年前までは、お月様は今よりずうっと近かった訳ですね。どれだけ近かったかというと4cm×38億という、それくらい近かったということです。1年に4cmずつ月は離れていっておりますので、それが38億年前は38億×4cm近かったということです。その近い為に潮の満ち干きが非常に激しかったということです。

そういう事をしながら単純な生命が宿って、そこから月が離れる毎に進化していって、最も複雑な人間が生まれて来たということです。この38億年の流れも、このメシヤ様の『天地創造記』が一番根っこにあって、科学の発見をここに当て嵌めていくから我々の思考がこのように纏まってくるということです。

ですから、纏まってこないことには、メシヤ様の信者とは言えない訳です。言えないというと言葉がおかしいのですけれども・・・実はメシヤ様の信者さんというのは、御教えを元に科学者達が発見したことをこうやってくっ付けていって、考えていくことが出来る人が実は世界救世(メシヤ)教の信者さんなのだ、というふうに受け止めていただきたい・・・。

だから、「私はそんな科学的なことは不得手だわ」という人は、実はですね、曇りに覆われているから不得手なのです。三千年間の曇りで、それが不得手になっているのです。しかし、メシヤ様に繋がった人は必ずこのことが理解できる人である訳なので、曇りさえ取れば理解出来るようになる訳です。その曇りがまだあるうちは御教えと科学的な考え方をくっつけられない訳なので・・・だから、曇りを取るために、今、浄化をいただいている訳なのです。だから夫婦喧嘩を毎日したとしても、それは曇りを取るために喧嘩をしている訳なので・・・「ああ、今日も喧嘩出来て良かったわ」と思わないと(爆笑)・・・皆さん笑っていただけたので、納得出来たかと思うのですけれど・・・。

ちょっとカチンと来たりしますよね、言い方が悪い時には・・・。しかし、そうしたことで浄化を許されて曇りが取れていくので、曇りが取れていくと神代の事を思い出してくる訳なのです。神様が造られたことを素直に受け止めていただく、そういう時期のことを思い出していきますので、段々と御教えと科学的な発見を繋いでいけるようになっていきます。

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【メシヤ講座 鎌倉支部】

楳木代表

そして、ここに書かれているように、戦争は自然淘汰される時期を本来は迎えているのですけれども、この『天地創造記』を書かれた日付を見ていきますと、昭和25年11月20日に発表になられました『世界救世(メシヤ)教早わかり』の中に収録されております。

これを考えていくと、昭和25年2月4日に世界救世(メシヤ)教を開教されて、そして、3月11日に『世界救世(メシヤ)教教義』を発表されて、様々なものを整えていこうとしたにも関わらず、5月に御法難にあわれまして、そういうものが頓挫してしまいました。

いろんな制約を受けるようになったのですけれども、その中でも、やはり11月には、この『世界救世(メシヤ)教早わかり』を発表されて、その中に、『天地創造記』を発表していたという、メシヤ様が絶望の中にいるような御法難の中にあわれた時に、今までの原稿や、御啓示を整理されて、皆にわかりやすいように、この『天地創造記』をお書きになられた、と捉えて拝読して頂ければ、読み方がさらに変わってくるのではないか、と思います。

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【メシヤ講座 浜松支部】

楳木代表

その海と陸地が大体分かれてきたところに、この恐竜とかマンモスが出てきて地固めをしてくれたということです。

地球の表面が大体固まったのでユカタン半島に隕石をぶつけて、そしてプランクトンを死滅させて、大きい生き物から66%が死滅していったということです。

一旦そういうふうに死滅させて、残りの30数%の中からまた新しい生命が宿ってきたという、そういうことで準備が全部できた時に、35頁の5行目に

『すっかり仕度(したく)が出来上ったんで、最後に人間共(ども)を作ったという事なんだ』

ということです。

そういう説明をメシヤ様はしてくださっているので、私達がこれを拝読した時には、どうか頭の中で宇宙ができてから今日までのことと、地球ができてから今日までのことを、ある程度想像できるような、そういうふうにしていただきたいと思います。

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【メシヤ講座 出雲支部】

想念の確立

楳木代表

いづのめ教団がですね想念が大事だという事で、全てをお委ねるするとかですね、そういう様な形で想念を捉えておりますけども、しかし、この『天地創造記』を拝読をした本来のメシヤ様の信者であれば、想念の拡がりというのは「宇宙の果てまでの拡がりをする事が出来る」という位の気持ちを持って置かないと、とてもメシヤ様の御心に叶える様な人間には成っていけないのではないかなというふうに思います。これから少しずつそういうふうな想念の拡がりを得る事が出来るような所を目指して頂ければ、大変有り難いと思います。

平成28年4月各支部メシヤ講座より

 

 

 

 

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