御光話録14号 ①例祭について
● 私は本年一月に教修をいただきましたが、三月に光明如来様をいただき、三月三十日に分会長先生に来ていただいて例祭をいたし、また四月二十六日にも分会長先生に来ていただいて例祭をいたしましたが、その際、突然御三方の上においた割れ目のないコップが割れて、中に水がこぼれてしまいました。ところが同じ御三方の上の御屏風観音様はどうしたことか少しも濡れませんでした。コップの割れたこと、御屏風の濡れなかったことになにか意味があるように存じますがいかがでしょうか。
『例祭って言うけど、日は決めてないんですか。』
● 決めてございます。
『幾日に決めてあるんですか。』
● 三月三十日に決めていたしました。
『いや、毎月幾日に決めてあるんですか。』
● はぁ、それが・・・・
『いや、例祭って言うんだから、毎月何日っていうことは決めてあるんでしょ。』
● はぁ、ございます。
『だから幾日に決めてあるんですか。』
● 二十八日でございます。
『二十八日・・・ところがこれは違うじゃない、三十日なんて。決めた日より早いのはいいけど、遅れるのは非常に悪いんです。これは知っとかなければいけない事です。すべて神仏の事は早くなるのならいいが、遅れるのはとてもいけない。この遅れたのはどういうわけです。』
● それは、分会長先生のご都合があったものですから・・・
『分会長の都合で神様の事を遅らすんなら、分会長のほうが神様より上になってしまう、はなはだ御無礼千万ですよ。それから次のは四月二十六日で、これは早すぎてる。本当は早過ぎるのもよくないんだけど、遅れるのよりかずっといいんです。この、早くしたのはどういうわけですか、また分会長先生の都合ですか。』
● いえ、それは書き間違いと存じます。四月は二十八日にいたしました。
『これは書き間違いですか。・・・なにしろ、例祭をすると決めた日を絶対に守るっていう気持ちがあれば、御守護があってちゃんと都合よく行くんです。ところが、心にゆるみがあるといろんな差し支えが起こったりするんです。熱海へ来るんでもそうですよ。この次は何日に熱海に絶対にお詣りに行くと決めたら、なんの支障もなく来れるものなんです。それを、都合がよかったらとか、そのときの都合でどうかと思ってると、きっと故障が起るんです。邪神がいつも邪魔しようと狙ってるんですからね。心にゆるみができると邪神に隙を与えることになるんです。雨が降っても、槍が降ってもどんなことがあっても行くっていう心構えだったら決して邪神は邪魔できない。固く決心すれば間違いの起こることはないんです。それから「御三方の上の屏風観音様」とあるけれども、これはどういうわけで御三方なんかに入れてあるんです。』
● はい、仏壇がないものですから、御三方にのせてお祀りいたしております。
『それは間違ってる。あれは仏壇に入れるものなんです。他の所に祀って拝むなんて間違ってますよ。ちゃんと仏壇の中へお祀りするように決めてあるんだからその通りにやんなさい。その通りにしないんなら祀らないほうがいい。神様が決めたことを人間のほうでどうするっていうのは、人間のほうが神様より上になりますよ。コップが割れたのは、こんな間違ったことをしてるのに対する神様の戒めですよ。』
【御講和篇2 P406】