『文明の創造』宗教篇 観世音菩薩(文創 昭和二十七年)
『文明の創造』宗教篇 観世音菩薩 (文創 昭和二十七年)
本文は『文明の創造』326ページに記載されています。
代表先生
ここのところずっと宗教改革の根幹の部分の御教えを拝読をさせていただいておりまして、今回は『観世音菩薩』という項目を拝読をさせていただきました。冒頭にですね『観世音に就いて因縁を、色々な面から説いて来たが』と『説いて来たが』というふうにありますので、ここのところをもう一度、私達は確認させていただきたいと思います。確認する上においては前項までの中の322ページを開けていただくと、ここにも『前項に述べた処は』とありますので、また遡っていかないといけないんですけれど・・・、ここではですね、一項目だけ遡ることにして、その内の322ページの5行目にですね、
『処が其頃素戔嗚尊を中心とする朝鮮の神々が渡来され、伊都能売神の地位を狙って犯そうとしたが、容易に応諾されない為威圧や迫害等から進んで、遂に生命に迄も及んで来たので、急遽御位を捨てられ、変身によって眼を外らし、窃かに日本を脱出し、支那を通って印度へ落ち延び給ふたのである。』
と『落ち延び給ふた』その結果、観世音菩薩という形になっていく訳なんですが、この時にですね、三千年来の罪穢れがこのことによって発生しておりますので、三千年来の罪穢れの根本は何かといいますと、物事を威圧や迫害によって治めていこうとすることが三千年来の罪穢れの根本にあるというふうに、前回も触れました通りそういうところをしっかり確認しておいていただきたいと思います。ですから、いくらメシヤ様の教えを取り次ごうとする教団においても、威圧や迫害によって組織を治めようとした場合には、メシヤ様の名を語ろうともですね、三千年来の罪穢れを解消する御神業は行うことができないというふうに考えておいていただきたいと思います。
ですから、世界救世(きゅうせい)教もこのことを明確に持っていないために変な組織作りをしてしまったということであります。それから、ずっとメシヤ様御昇天以後ですね、教団紛争、教団浄化というのがずっと続いている原因は、こういうところにあるというふうにしっかり受け止めておいていただきたいと思います。
(中略)
観世音菩薩
代表先生
それともう一つ『遂に生命に迄も及んで来たので、急遽御位を棄てられ』ということですけど、若い時にこの一文を読んだ時にですね、伊都能売神皇様の命に及んだのかなというふうに私はその時に拝読をしたんですけども、今のイスラム国のやっていることを見ていくのと、やはり日本から身代金を取るためにですね、後藤さんを始め、多くの方々の命、そちらの命を奪うぞということで、お金を取ろうとしたりですね、権力の座を狙うということですので、恐らく伊都能売神皇様に対して、「あなたが皇位を引かなければ、今日から毎日日本人を○○人ずつ殺していきます」とかいうような事を、そういう形をとったんではないかなというふうに思います。そうしなければ、自分一人死ぬんでよければ、どうぞというふうな姿勢を示されたはずなんですけども、人民をそういうふうに人質にとるような形で進めて行ったので、恐らく伊都能売神皇様は、急遽御位を棄てられてインドの方へ下られていったのではないかなと思います。
そういうようなことを今でもですね、まぁイスラム国についてはですね、イスラム教とキリスト教が合体したような組織になっておりますので、判断をする時には見誤らないようにしていただきたいんですけれども・・・。元々キリスト教は、素戔嗚尊が罪滅ぼしのためにユダヤへ行って、そしてキリスト教を作って、そして性格的なものが全面に出ているので、アラビア方面の数学が長けていたものに対してキリスト教圏の方が優秀性を示すために、まずは十字軍を派遣して、そしてその向うの学識を全部奪って来て、それを元手にですね、現在の学問体系を作り上げてきたという過去があります。ですからその背景にはですね、人間は非常に正しくて強い存在だというものがキリスト教の根底の中にありますけれども、今から千数百年前にそういうもだけではないんだと。人間の中にはやはり弱い面があるということで、女性の場合は、男性を狂わせないために目以外の肌をですね、曝さないような服装にしなければいけないとか、雑食である豚を食べてはいけないとか、それから酒を飲むと人間はおかしくなるので、アルコール類を体に入れてはいけないという戒律を作って、弱い人間だからこそ戒律で守っていかないといけないということで、イスラム教というのができあがってきました。
しかし、そのイスラム教がですね、ああいう行動に出るわけがないので、この行動に出始めたのは、アメリカがイランやイラクやあの地方を治めるためにビン・ラーディンを利用したためにアメリカのやり方をビン・ラーディンが全部手に入れて、その手に入れた後、やはりこの世の中をおかしくしているのは、アメリカの考え方だということから、9.11が起きた訳であります。その中の残党の方々がアメリカの攻撃によって大勢の家族を亡くしておりますので、その亡くしている遺恨がイスラム国を形成していっているので、イスラム教とキリスト教から出来上がった化け物が、ああいう形のことを今起こしているというふうに見ておかないとですね。正しい判断が出来ないのではないかなと思うのですが・・・。
そういうふうにおかしな形を作ってくると、『遂に生命にも及んできたので』ということの一文の中にはそうしたことも含まれていくんだということを理解した上でですね、今現在、私達が学んでいるこの御論文に肉付け的に見ておいていただきたいと思います。そうして冒頭のところからの因縁について整理をさせていただきたいと思います。
代表先生
それから次にですね、今回は日本人がほとんど知らない天照天皇について触れて下さっております。しかも伊都能売神皇様が長男で、天照天皇が次男で、素戔嗚尊が三男であるというような、こういう系図も日本人はほぼ知りませんので、そうしたことも知る機会にここではなるんではないかなと思います。
それと古事記についても解説して下さっておりますので、メシヤ様が最終的にですね、一般信者さん以外の方々に理解できるようにこうして御記述して下さっておりますので、このところをだいたい把握をして、神様のことを話合う時には、大きな基礎にしておいていただきたいと思います。
それから、次は浦島太郎の真相も書かれておりますので、ここは非常に面白い内容のように感じるかと思いますけれども、このような真相も書いて下さっておりますので、心に留めておいていただきたいと思います。
それから、南支地方にですね、移られた時から観世音菩薩になられて、インドに居られた時には、観自在というふうに言われてたという、その背景をこのように解説して下さっておりますので、観音様ということになった時には、南支まで移動した段階で観音様という呼び名に変わったというふうにメシヤ様が御解説して下さっておりますので、このこともしっかり留めておいていただきたいと思います。
【平成27年3月メシヤ講座 旧大阪支部より】