霊界が夜昼転換するにおいて、人間に対していかなる変化が起るか
naturallife4325(中略)
夜の世界の右進左退の暗黒的リズムに対し、昼の世界の左進右退的光明のリズムの運動が霊界に起り初めたのである。このリズムの変化によって世界のあらゆる事象が転換し始めたのは勿論である。この根本原理を知識しない限り、世界の趨勢は明かに知るを得ないのである。
そうして、左進右退的リズムが浄化作用そのものであるから、年一年浄化作用は旺盛になりつゝあるので、この意味において、漸次、浄化作用停止は不可能となるのである。故に、黎明期以前においては、病気に罹るや、薬毒その他の方法によって浄化作用停止を行う事がある程度可能であったのである。例えていえば停止期間が三年であるとすれば、その三年間が治癒した形となったのである。それが黎明期から漸次停止期間が一年となり、三ケ月となり、一ケ月となり、十日というように短縮され、いずれは停止が不可能になるのである。しかるに、右の原理に不明である医学は飽くまで浄化作用停止を行おうとする。その方法としてますます薬毒を強烈にしなければならない。なおその方法も、服薬よりも注射による方が、より強烈な毒素を使用出来得るから、浄化作用停止に効果がある訳である。近来、注射療法が流行するようになったのも、右の理由によるのである。又近来、注射をするやたちまち生命を落すという事をよく聞くのであるが、全く強力なる浄化作用停止の方法が、強力なる浄化作用と衝突し、激烈なる摩擦を起すから、急激に右の様な結果を来すのである。
右の理論の証左として、医家においても近来薬の効果が以前より少くなったというが、それは全く霊界における浄化作用が旺盛になった結果である。
そうして浄化作用停止とは、勿論溶解作用の起った毒素を固めようとするのであるから、以前のごとく固め難くなったという訳である。
(後略)
【霊界の転換より】
『明日の医術 第三編』昭和18(1943)年10月23日発行
