「観音講座」にみる「伊都能売観音」様というご存在

学びの一つとして、「伊都能売観音」様というご存在について触れてまいりたいと思います。これからお話しする内容は先ほど申しました「観音講座」で説かれているものです。

「伊都能売観音」様は、「夜の時代」に化仏された「伊都能売神皇」様です。『三千年来の罪穢れ』の真相でもありますが、朝鮮半島から素盞鳴尊が侵攻してきた際に『絶対平和主義』を貫かれ、皇位を天照天皇にお譲りになり日本を脱出されました。そして、インドへ降られ布咀落迦山(補陀落・ふだらく)にお宮を建てて二十八部衆と共に落ち着かれ、後にお釈迦様となられた善財童子に仏教を伝えられました。

また、天照天皇は毒殺され天照皇后が皇位を継承されましたが、お命に危険を感じられ身を隠されます。これが神話の「天岩戸隠れ」です。この時、国常立尊が左守、素盞鳴尊が右守となられました。

ところが、国常立尊は厳格な神様ゆえ人民が窮屈になったと言われます。そこを見て取った天之若彦命が盤古神王を後ろ盾にして排斥運動を起こし御引退に追い込んだことになっております。天之若彦命が「天邪鬼(あまのじゃく)」の語源になった所以です。これが皇紀と関連していることはもちろんです。

このようなことは三千年単位で繰り返されたようですが、伊都能売神皇は観音になられた一方、兄の花姫尊(梅の花)となられ富士山に御鎮りになられ、また一方は金龍となられ琵琶湖へ御鎮りになられました。この二箇所は日本の表の臍と裏の臍に当たり最も大切な所であるために、ここを邪神に占領されると日本が危険であることから護りに着かれた、とされています。

また、国常立尊は一方で艮金神となられ芦別岳に御鎮りになられ鬼門の方角から聖なる霊気を送り、人々の聖なる生活を護り続けられました。また一方幽界では閻魔大王となられて人間の善性の根源を維持されてこられました。

そして時期を待たれたのであります。時期とは今です。正確には日蓮上人の出現により黎明期を向え、昭和6年6月15日に大転換(夜昼転換)したのです。しかしその後も執拗なる曲の手は差し伸べられ続けましたが、平成11年より一挙に動き、先ほどの話のように17年で仕上げられました。北海道では4月26日から急展開しました。その動きの中に皆様はいらっしゃるということです。

「本地垂迹」と古えから言われてまいりましたが、真意は伊都能売神皇がインドで仏教を説き、それを故郷の日本へ伝えたという意味です。そして時期の推移と共に、本日お唱え申し上げましたように観音様から神様にお戻りになられたのであります。神様にお戻りになって進められることを御神業と申します。仏教の仏とは「ブツ」であり、物質偏重を意味します。御神業は物質偏重を是正し物心相俟った真文明を創造いたします。また、仏は「ホトケ」であり、ほどけるということで、まとまりがなくなり秩序が失われて混乱を招きます。御神業は秩序を取り戻し統一へと導きます。

それは社会の諸問題の解決を意味します。

平成18年10月メシヤ講座より

 

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