宗教の原則的な考え方
七月は新たな支部の開所を許されると共に、メシヤ講座の会場も各地に新設されました。多くの方々へお会いする機会に恵まれました。また、様々な感性をお持ちの方々ともお会いしました。
多くの方々と面接する中で痛感したことは、“それぞれ真摯な姿勢でこれ程までにメシヤ様を求めているにもかかわらず、答えを得ていない人が何と多いことか”ということです。また、真面目で純粋で、求道心が旺盛なるが故に組織から疎外されている方も大勢いらっしゃいます。
これは、その組織の上部構成員が「宗教の原則」とも言うべき考え方を理解していないところから生じていることです。例えば、宗教施設の建設を考える場合“神様の居場所は、神様御自らお決めになる”ということが大原則としてあります。その考え方に沿って物事を進めなければなりません。
支部などを開所しようとした時に、以前から用意されていたとしか思えないような場面に必ず遭遇します。それが“神様御自らお決めになる”ということに基づいて起きる事象です。人間側が強く願って誠を持って準備に取り掛かった時に、以前から神様が用意されていたことを感得させられるのです。
また、費用については“必要な時に必要な分だけ入ってくる”ということが大原則なのです。そのことを信じて取り組むことが、指導者としての信仰なのです。どのように意義を並べようとも、根底に宗教の原則を心得ていなければ言葉に力が宿りませんし、新たな問題を発生させることになります。
そこで、「世界救世(メシヤ)教」復興事業を推進するに当たって、どうしても理解しておいていただきたいことがありますので、特別に述べておきます。
御講話『私の信仰の経路』
大原則というものを考える時に、何時も私の脳裏に浮ぶものは『私の信仰の経路』というメシヤ様の御講話内容です。拝読されている方も多いと思いますが、「大日本観音会」発会直後の昭和10年1月11日に御講話されたものです。
その中で『宗教は霊肉を完全にする。それ丈(だけ)やればいい。』と述べられ、具体策として『宗教改革と医学の革命で、大体此(この)二つで世の中はよくなる』と述べられています。「宗教の大原則」としてメシヤ様が明確に示された内容です。
私達がメシヤ様から授かる浄霊力は、『宗教改革』と『医学革命』を推し進めるためにあり、個々人が幸せとなり、まさに『世の中をよくする』ための御力なのです。