『日常生活は改善され』
『そうして本教の教によれば人生の妙諦を会得し、真理に目醒め、日常生活は改善され、心中明朗となり、確固たる信念の下、未来に渉って迄も透見されるので、真の安心立命を得るのである。』
読み上げるだけでも心地よいですね。メシヤ様は根幹になる御教えをこのように示され、人間の日常生活そのものが改善されることを願っておられるのです。
どんなに信仰深そうに振舞っても、あるいは奇蹟の話を並べ立てようとも、生活が整ってゆかなければ、それは自慢話でしかありません。唯物思想に影響された振舞いでしかありません。奇蹟の背景に働かれる御心を求めることが信仰生活なのです。
『本教の教によれば』という文言の背景にはそうした願いがあります。続いてお述べになっている行にも同様の意味を有しているので、一行一行を噛み締めながら改めて拝読していただきたいことを願い、最後に二項を掲げて締めといたします。
『人相がよくなる』『有徳者となる』
『何よりも本教信者は時の経るに従い、人相がよくなる事である。というのは浄血者となる以上、健康は増進し、前途の不安は消え、品性も向上するので、世間の信用は高まり、人々から敬愛されるという有徳者となるからである。』
『天国人たる資格を得る』『地上天国出現となる』
『そうして本教のモットーである地上天国を造る其(その)基本条件としては、先づ個人の向上であり、天国人たる資格を得る事である。此(この)様な人間が増えるとしたら、世界は個人の集団であるから、やがては地上天国出現となるのは勿論である。』