日常生活の中で『精神的な革命』を
最後になりましたが、今回の研鑚資料「主神様とメシヤ様」を通して強く感じることは、メシヤ様の宗教観の特異性です。
今日までの宗教では悪に対する認識は対立軸にありました。それは主神様からの御啓示ではないために善悪の真意を認識できなかったからです。メシヤ様を教祖と仰ぐ多くの教団でもその認識と教義の整理が充分とは言えません。また『宗教と科学の一致』という御教えからの文明論も未確立のままであります。中でも『宗教こそ進歩しなくてはならない』はずなのに、御昇天後停滞を余儀無くされて来たことは深刻な問題です。
そのことを一段と強く思わされたことが「対談記」の最後の部分です。
『そう、つまり、いままで右か左に片寄った。片寄るということは左が縦、右は横。そこで、これを組合せなければならない。その組合せる時期にまだ来てないが、組合せて、はじめて本当の大思想が生れるわけだ。それが生れて、はじめて世界国家ができる。それこそ戦争のない平和な、病気、貧乏、争いはなくなる世界で、わたしの方のバッジはそれを象徴したわけだ。これをわたしの方では伊都能売思想といっている。イズノメとは「五三」とも書くが「五」は即ち火、「三」は水、これが、世界の思想の中心になるという意味で、これからまず米国に働きかける予定になっている。というのは、とにかく今日、世界の覇権は米国が握っている、だから米国にそういう思想を打ち樹てるということが根本で「アメリカを救う」という本も、そのごく第一歩だ。』
『また、世界を救うことになる。そこでは米国は横の国、横の中心になる。日本は縦の中心になっている。だから両方結ばなければならない。それをいろいろ学問的にやってみると、はっきり出てくる。まあ、ひとロにいうと世界革命だが、世界革命でも、精神的な革命だね。』
この御言葉の中から『五三』つまり伊都能売思想を生む、ということを強く認識させられたのです。メシヤ様は『はじめて本当の大思想が生れるわけだ』と仰っています。この御言葉を目の当たりにして、改めて主神様の御意図に沿う御神業の在り方を再認識させられたのです。
冒頭述べました「メシヤ様御降臨祭」でご報告した新しい御神業―『文明の創造』の仕上げ―への認識を、より強く持つように厳命されたように受け止めました。
どうか、この意義ある御神業を支えていただきつつ、支部を活用してお一人お一人が幸福者になっていただきたいというのが最大の願いです。そして、私達の日常生活の課題は、御言葉にありますように日々『精神的な革命』を心掛けることであります。ご精進いただきますようお願いして、挨拶とさせていただきます。