天上の王権のシンボル
この「ミクラタナ」の神様という御存在は、一つは伊邪那岐大御神(いざなぎのおおみかみ)様からですね、三柱の貴きお子様の内の天照皇大御神様に授けられた御頸珠(みくびたま)であると言われております。この御頸珠こそ、天上の王権のシンボルと言われるものなのです。(しかし、御頸珠は装身具的なものではなく、主神様の神御魂そのものであり、それ故にメシヤ様は『最高最貴』と敢えて仰せられたのです。)
ですから、昭和29年6月15日の「メシヤ降誕仮祝典」の際に、メシヤ様ご自身に『天照皇大御神守り給へ幸倍へ給へ』と御唱えしたのは「ミクラタナ」の神様の神御魂が宿られた本体としてお参りしたというように拝し捉えることができると思うのです。
このことは神様であり肉体を持っておられたという、そういうお言葉になる訳ですね。で、メシヤ様が御昇天されてもう55年になりますけれども、我々の信仰はこの光の玉に御宿りになられた「ミクラタナ」の神様という御存在、その総体から御力をいただいて、そして地上天国を建設してゆく、という、そういう御力と智慧という尊いものをいただいてゆくというふうになっていると思います。その源ということを今回示されたというように受け取っていただければ有り難いと思います。
それから、この「ミクラタナ」の神様のことをいろいろ三重支部の方で調べてくださった内容の中には、例えば私達のしゃべっているですね、母音と子音によって日本語というのは構成されておりますが、「ミクラタナ」というのはその言霊を全部のせる棚(御倉板擧)のことなのだというような説明もあります。そうすると私達が物事を考える原点は言葉です。言葉がないと思考することができません。何か考えると言っても言葉で考えている訳ですよ、皆さんはね。その言葉の一番基が日本人は母音と子音の構成によって出来上がっていると。それが一番根源的なものでありますね。
ですから古代の日本で使われていた文字では、この『○』に『・』という文字は「ア」になります。母音と子音の最初の言葉としての「ア」ということになってくるということに繋がってゆきますので、一回で聞いてもわからないと思いますが、根源中の根源を示されたという訳です。
私達はそのことを知ることを許された人間であるという訳です。(知るということは使命が共存しています。)ここに集まっている人達はね。でこの許される人間を一人でも多く増やしてゆくということが実は本来の布教ということになる訳です。そういう神代のことまで解ってゆくということが願いとしてはあります。(参照・「メシヤ様の御精神を現代に求める座談会」6月18日の書き込み以降の内容)