がん細胞に薬物を届ける極小カプセル「ナノミセル」

今、東大ではですね(ご覧になった方もいらっしゃるかも知れないのですけれども)新しい抗がん剤を開発をしております。どういう抗がん剤かというと、今抗がん剤を投与すると髪の毛が抜けたりですね、それから新たな免疫不全を起こしてですね、それから嘔吐を繰り返すというような副作用が物凄く出ております。今、東大で研究している抗がん剤は、ナノレベルのカプセルに入れて服用するとですね、正常な体を通っている血管と・・・癌細胞も血管を作って、そして増殖して行く訳ですね、癌細胞に栄養を送る血管を新たに癌も形成しながら増殖して行く訳なのです。この血管と私達の正常な血管の違いは何かというと、癌の血管は急ごしらえするために、チョッと大きい穴が開いているという訳で、私達の正常な血管よりも大きい穴が開いているので、その穴を通るカプセルを開発してですね、そのカプセルに入れる事によって、飲んでも薬の作用が未だ出てこない訳です。そして癌の傍まで行くと、癌の血管からヒューっとそのカプセルが抜けて行くので、そこで初めてですね癌細胞の所で薬が効き始めるというのです。その時にカプセルを癌の細胞の核は酸性な訳なのですね、普通の細胞と違って癌の傍に行くと酸性の濃度が濃くなってくるので、その濃度に併せてカプセルが溶けるという、これも実は優秀な人が考えたので、中々良いメカニズムなので・・・もう癌の傍まで行って抗がん剤をばぁーっと撒くという所まで今開発が進んでいるという報告をしておりました。

それだけ読むと非常に優秀なのですけれども、実は癌の核は周りを酸性にして行く、普通の細胞の核はそういう事はない。この違いは何かとかいう事を考えて行くと、実は私達が普通使わなかったものを・・・私の腰、背中の筋肉もそうなのですけれども、急に使ったから、そこに乳酸が溜まったので、それで痛い訳ですよね。だから人間の身体というのは、乳酸とかそういうものが溜まって来ると痛みが出来る。尿酸が溜まると痛いというのと一緒です。その酸が非常に影響しているという事が、分かっておれば人間の身体の中をどういうふうにしていけば良いか、というのは一目瞭然な訳なのですね。

 

平成28年1月メシヤ講座より

 

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