御光話録17号 ②幽世大神は幽界の主宰者であられるのか
●幽世大神は神幽現の三界の中、幽界の主宰者であらせられるのでしょうか。また、幽界とは中幽界と地獄界とを指すのでしょうか。
『この幽という字は両方に使えるんで、幽冥界ともいうし、幽庁っていえば閻魔の庁で地獄だしね。私はほかにいい字がないんで、幽玄界っていうふうにいいほうに使ってますがね。つまり、幽玄微妙っていうようなことで、霊界の感じを実によく表している字なんですね。だから、幽界は地獄界のほうに多く使われますが、地獄界ばかりでもないんですね。それから、幽世大神って方は幽界を直接支配されるんで、従って現界のほうは間接的ですね。そして閻魔大王が幽世大神だったんです。閻魔大王の御本体は国常立之尊なんですがね。ところが、国常立之尊は現界のほうの仕事をされるようになったので、・・・これは最近のことですがね、・・・そのあとに大国主命が後釜になっておられるんです。で、大国主命って神様はごくおとなしい神様で、まぁ神様の二級どころですが、国常立之尊は一級の神様で、すばらしい御力を持っておられるんです。それで、いまでもまったく交替されたわけじゃなくて、やはり国常立之尊が一部を司っておられるんです。五六七の御世になれば大国主命でたくさんですがね、いまはまだ兇党界の邪霊が働いてますからね、これには国常立之尊でなくちゃいけないんです。兇党界の親玉でも国常立之尊にはかなわないんで、国常立之尊を非常に恐れるんですよ。』
【御講和篇2 P506】