『文明の創造』科学篇 病気と医学 (文創 昭和二十七年)
『文明の創造』は、メシヤ様が推進されようとした御神業の第一段階
楳木代表
そのうえでもう一度1ページから見ていっていただけると、さっき説明してくれたように、メシヤ様の細かい論理立てが書かれています。
メシヤ様の論立てのすばらしいところは、1行目に簡潔に今回の話の主旨を書かれています。
『前述の如く、私は反文明の原因として』ということだから、今回書かれていることは、文明世界にならない、反文明になる原因を明らかにするのだということで戦争と病気と貧困の原因を冒頭に述べられています。
しかも、その原因は『同一原因』なのだと。『同一原因』であるから『真の健康人、即ち霊肉ともに完全な人間を作れば』、この世の中は文明世界になっていくのだ、ということがこの冒頭に示されていることです。
しかし、「そんなことを言っても絵空事でしょう」というのが世間の話なので、メシヤ様はその下のほうで、『必ず解決出来得るだけの方法を神から啓示されてゐるからで、これが私の使命であり、其(その)第一段階としての此(この)著である。』ということですので、『文明の創造』を書かれたのは、その第一段階の作業にメシヤ様が取り掛かったということです。
しかし、この『文明の創造』は、何度か話しているように、まだ世に出ていません。メシヤ様の推進しようとした御神業の第一段階はまだスタートしていないのです。
メシヤ様は『文明の創造』をお書きになりましたが、まだ世に出ていません。
世に出たという人もいます。しかし、そうではありません。
(詳細は他教団に関わることなので割愛します。)
しかし、メシヤ様は書物として世の中に出していく、ということを実現していないので、我々が『文明の創造』を世に出すということは、メシヤ様の御神業の第一段階として出すということですから。第一段階として出して、第二段階、第三段階として、本来の御神業を進めるために、実はこの『文明の創造』に取り組んでいるのだということを肚に入れておいていただきたいと思います。だからこの第一段階としてのこの著であるということをよくチェックしておいていただきたいと思います。
見えないものを明らかにし、人類は進歩していく
楳木代表
それからですね、言葉として『右の如く、唯物科学で知りえないものは、悉(ことごと)く否定の闇に葬って了(しま)った其(その)独断的観念こそ、学者の頭脳なるもののいとも頑(かたくな)な偏見である』と書かれていますね。
この“無”という見えないものは認めないというところが、その上の『無とされて来たのである』と。
で、実は人類の歴史というのは見えないものを明らかにしてきたのが、人類の歴史なわけですね。例えば江戸時代は空気があるというのはわかっていました。空気、呼吸する。しかし、空気とは一体何かということを説明することが出来なかった。今、みんな「空気がないと死ぬよね」というのはわかっていますね。空気があったら人間にとってはどういう作用があるのかというのを、小学校6年生でも説明することができるよね。呼吸とは何?
小学6年生
息をすることです。
楳木代表
息は何のためにする?
空気の中の?
小学6年生
酸素を吸収して二酸化炭素を出す。
楳木代表
小学6年生で、こういう科学的な説明ができるというのが、現代人の素晴らしいところです。江戸時代にはそんな説明ができません。酸素もわからないし、二酸化炭素もわかりません。しかし、これが中学生になると酸素は“O(オー)”というのがわかるようになります。二酸化炭素は“CO2”というように言えるように、化学式を覚えていきます。そうすると水の化学式は何?
小学6年生
???
楳木代表
まだ知らんか。“H2O“というのを聞いたことがあるやろ?
皆さん方は、水が“H2O”だと知っていますね。“H2O”の原子の繋がりはどうなっているか知っていますか?“O”と“H”の繋がり。“O”という酸素に、“H”が繋がって水ができます。この繋がりの角度は何度で繋がっていますか?
皆さん方の家で、浄水器や整水器とかつけているでしょ?
参加者
水道水です。
楳木代表
浄水器とかつけているでしょ。
参加者
いいえ。
楳木代表
つけていない?水道水をそのまま使っている?飲み水も?
参加者
飲み水は沸かして使っています。
楳木代表
実は、この“O”と“H”の繋がりは104、5°(結合角が104.5°の折れ線型構造をもつ)これが正式なつながりです。そこに薬品が加わったり、あるいは汚染物質があったりすると、ずれると指摘されています。
そうするとこの完璧な結合が緩んでくるために、人体に悪影響を及ぼします。
本当の整水器というのはこの104、5°を保つようにするのが、本当の整水器です。それ以外はゴミとり浄水器ということになります。そういう本当の整水器がかなりの値段がします。
しかし、それが完璧な角度なのかどうか、まだ立証されていません。顕微鏡では見えないので。この角度まではわかっているけれど、機械を通すと完璧にその角度になるのかどうかというのはまだわかっていない状態です。
そういうことまで、現代人はわかり始めているのです。この見えない世界がわかり始めたというのが実は人類が進歩したという証なのです。そして、最終的には、霊のことがみんなわかったときにこの世の中に地上天国ができあがったということなのです。霊の世界が、全員がわかったときに。この霊の世界が一番見えないのですから。光の速度はだいたいみんなわかっていますね。一秒間に地球を7回半回ると。これよりも速いものがあるらしいということが実験で見つけ出して、今、科学界で随分論争されています。しかし、物質的な光よりも早いものが霊の世界にはありますね。想念という。ここから何万光年先でも、一瞬にして意識を飛ばすことができます。しかし、物質的な光でいくと何万光年もかかってしまうのです。神様から出る光は一瞬で届いてきます。ですから物質的に見える光と神様の霊的な光というは速度が全く違うのです。その速度の違いとかがわかり始めたときが、実は天国ができ始めたときだということです。そういう違いがあるのだと。そういうものがわかり始めるということが、じつは人類がやっと進歩してきたということに繋がってくるということをメシヤ様はここで示唆されているのです。
『独断的観念』と『頑(かたくな)な偏見』
楳木代表
ですから今読み上げた『独断的観念』と『偏見』 ということをよく頭の中に入れておいてください。この『独断的観念』 と『偏見』 が問題を生みだしています。
世の中の問題は『独断的観念』と、「これは大丈夫よ」「こんなことをしても大丈夫よ」と思ったことが、必ず問題を起こしています。
それから人から注意されたときに、絶対言うことを聞かない人が問題を起こしています。人から注意されたときに、「待てよ。そういうこともあるな。一回、自分でゆっくり考えてみようか。」 と言って、もう一回やり方を整えていった人は問題を起こしません。しかし、人の言うことに耳を貸さないひとは必ず問題を形成していきますね。
そういう意味からすると『独断的観念』と『頑(かたくな)な偏見』さが問題を生んでいくので、自分の身辺、あるいは自分の家庭なり何なりに問題がある場合には、『独断的観念』が自分にはないだろうか、『頑(かたくな)な偏見』はないだろうか、ということを絶えずチェックしながら進んでいくことを、同時に、今日、この御教えを拝読することによって、自分にも問い掛けていただきたいと思います。
そのあとに苦痛を緩和することが現代医療だということは説明してくれましたので、それはいい。そして最後には、人間は精神をもっているので、例えば今で言うと、「あなたガンですよ」と言われるとショックですよね。だからやはり精神面もよくケアしていかないといけないということに、最近は気づき始めています。だからメシヤ様が60年前に指摘されたことは、少しずつ改善はされてきています。完璧な形ではないけれど、改善はされています。そういうことを今回の御教えではしっかり認識していただいて、何回も拝読していただきたいと思います。
【平成23年11月メシヤ講座浜松支部より】