御光話録 発行年月日不明 我が強いのは何系?
Q. お道に関し我の強いのは龍神系でしょうか。
ええ、龍神、天狗は我が強いです。今度本にも書いたのですが苦しみというのは我と執着があるからであって、これは本当ではない。我とは主観のことで、自分の思っていることが正しいと思うことです。だからつまり主観をすてて客観的に、自分を離れて自分を見ることが大切です。理屈をつけるのは我です。・・・自分で自分の間違いが判らないのは、それは智慧がないからです。だから智慧を磨かねばいけない。
・・・信仰の標準は智慧と誠です。
自分のしていることがいいか悪いかも判らなくては駄目です。
仏教でも智慧証覚と言い、キリスト教でも智慧の木の実という。
智慧のない人は無駄をやっては失敗するんです。
Q. 智慧は神様から教えていただけるものと考えてよろしいでしょうか。
そうです。ところが自分の我があるとそれをふさいでしまっていただけないのです。
ですから素直になることです。世間には自分より偉い人の言葉はよく聞くが、下の人の言うことは聞かないという人が多いがそれが我なんです。下の人の言うことを聞くことが雅量です。
私でも部下の人の言う通りにしてやる。傍でみると「大先生はなぜあんなことを聞いてやるのだろう」と思われるほどですが、それだから人々は喜んで働くのです。
きっと失敗するようなことを「どうでしょうか?」と言ってくると、私は「よい」と答える。そうするとその人は失敗する。ところが失敗して初めてその人は悟るんです。
智慧と誠とあとは常識です。
で、本当のことは常識に合っており合理的です。
【御講和篇1 P470-471】