『文明の創造』科学篇薬毒の種々相(文創 昭和二十七年)
『文明の創造』科学篇 薬毒の種々相(文創 昭和二十七年)
本文は『文明の創造』239ページに記載されています。
代表先生
冒頭『凡ゆる病原が薬毒である事は、充分納得出来たであらうが』と書かれていますので、メシヤ様は、ここで我々に「納得してくれたかい?」というふうに、まずは問いかけて下さっているわけなんで・・・、自らに問いかけて、そのことがしっかり腹に入るようにして『薬毒の種々相』に入っていきたいと思います。
それから、薬毒と言っても昭和27年当時の薬毒というものと現在の薬毒というのは種類の多さによっては、何層倍も種類が多いですので、そのことによって起きてくる種々相というのがまだまだ拡がっているというふうに考えて、そして、メシヤ様が取り上げて下さった『薬毒の種々相』を拝読しつつ現代の様々起きてくることを判断していくような、そういう姿勢で生活をさせていただければ大変有難いというふうに思います。
そして、便秘の話が出ていた242ページに『以前或婦人雑誌に出てゐたが、二ヶ年もの人があったそうだが、何共なかったといふ事である。』というふうな書き方をされております。ということはメシヤ様は様々な情報を収集されていたということですね。しかもメシヤ教と関係ないところの雑誌に出ていた体験談をメシヤ様は情報として仕入れたということですので、現代であればもっと多い情報がこの世の中には流れております。それをメシヤ様に神ならって情報を自分達が仕入れながら、御教えを基に様々考えていくという訓練をしていただきたいと思います。
それから、薬の種類についてメシヤ様は物凄く書かれております。しかも種類が多いと書かれていると同時に一々調べていらっしゃるということです。ですから、メシヤ様の弟子となった場合には、やはり具体的に物事を調べていくという、そういう良い癖を付けて、メシヤ様に近づいていくということは、そういうことが必要なんだということも合わせて今回は捉えておいていただきたいと思います。
この前、岡山支部で色々話が出たんですけども、言わば「中々状況が難しいんですよ」という話が出てきます。しかし、「難しい」という言葉を一纏めに喋ってしまうと、もう脳が働かなくなるので、“その中の何が難しいのか?”というのを遡って考えたり、あるいはその状況を少し整理して具体的に考えていくと対処方法というものが容易に出て来ます。だから、私達が何かに取り組もうとした時に「なかなか難しいですね」という言葉によって脳の動きを停止してしまうというところがあるので、是非メシヤ様の具体的に薬一つ一つについてお調べになっているという姿勢をもって、今回そのように鑑みていくというような姿勢で拝読を重ねていただきたいと思います。
情報収集の概論
それから、駆黴薬が脳を侵して精神異常を来たすということも書かれております。これは、現代では駆黴薬というのは中々我々にはほぼ触れるということはないですし、テレビや新聞から入ってくるという情報もありません。しかし、今から十数年前にO-157というのに感染したためにお亡くなりになった方々が大勢いらっしゃいました。大勢お亡くなりになったんですけれども、亡くなった人はみんな抗生物質を投与された方々でした。薬が腎臓機能を不全にさせて、ほとんどの人が腎不全でお亡くなりになっております。ですから、O-157で亡くなったと思うとO-157は怖いんだということになりますけれど、O-157は、しばらく下痢をしておけば大体治っていく菌ですので、これを早く済ませようということで薬を入れてしまうと、その薬が腎臓を侵して腎不全になって死んでいくということが起きてきます。
メシヤ様はここは『大発見』というふうに仰っておられます。
駆黴薬が脳に上がって脳を侵すということを大発見と仰っておられますので、要は、薬が人体に及ぼす影響というものをメシヤ様が細かく調べていくうちに、結局病気を治そうとする薬が、体を侵していくというところに、だんだんと結論付かれていかれたということが分かる大変いい項目であろうかと思いますので、メシヤ様が一男性として努力され、ずっと薬毒論を積み上げてきた、そういう姿勢を今回は受け止めることができるようになって、そこに一歩でも近づいていけるような信仰生活を営んでいただきたいと思います。
今月はそうしたメシヤ様の何事にも対する御姿勢も併わせて受け止めながら『薬毒の種々相』を拝読をしていただきたいと思います。そして昭和27年当時と現代の薬毒の種類というのは、もう比べ物にならない程多くの種類ができている。しかもその種類が薬だけではないということですね。
さっきも木原さんと祭典前に話してたんですけども、いわゆる自然交配で歴史の中で人口が増えてくると稲の米粒も増えてくる。これは、自然交配で増えてくるんですけども、美味しいお米を作ろうとか害虫に強いお米を作ろうとか、そういうことで人工交配をしていきます。初期の人工交配は自然の理に適った人工交配(美味く粒不揃いの固定種)をやってた訳なんですけども、最近は(雑種強勢に優れたF1種のサラダゴボウをつくるために)遺伝子組み換えになってきている。輸入品の遺伝子組み換えは放射線だけでなくさらに化学薬品でするようになっている(突然変異育種、有機栽培堆肥にも使用可)ということで、現代の我々が見つめる食べ物とか口に入れるものというのは非常に複雑になっている部分があります。
幸い我々は自然農法のお米を手に入れることができて、できるだけ安全な調味料とかを使おうとしているので、まだ自分達の生活は安全なんですけれども、今、人類が生活をしている社会というのは大変複雑な薬が行き渡ってきている時代になってきておりますので、薬毒の種々相というのはこれくらいのものではないという時代を迎えております。やはり、メシヤ様に神ならって、情報を絶えず収集しながら生活をさせていただかなければいけないということになってきます。
それから「奇跡のリンゴ」のDVDを見ておりまして、その周辺の農家の方が取り組み始めたのは減農薬からスタートして無農薬というところまでいってます。しかし無農薬までいっても実は、「奇跡のリンゴ」というのは生まれてないわけです。「奇跡のリンゴ」が生まれたのは無肥料をしたから、だから無農薬プラス無肥料が加わってこないと本当に自然のものができてこない訳です。
しかし、世界救世(きゅうせい)教時代から自然農法というと、農薬についてはきちんとした考え方で進んできたけれども、どうしても肥料については有機ならばいいというような感じで一時期出てきたこともあります。だからバーク堆肥を使ってしまったということになってきます(某分派教団では現在も使用)。
それでこの前玖珠町から中津を抜ける道のところに耶馬溪というところがあります。その耶馬溪に珍しいフレンチを食べさせてくれて泊まれるホテルがあるというので、どんな所か視察に行ってこようと行ったんですけども、この家くらいの石とか並んでるところの平地のところにその自然の石をそのまま使って庭を作ってですね。少しずつ上の後ろの山とかの木を伐採しながら綺麗にして、どんどん山の管理も合わせてやってるホテルがあります。そこで色々と聞いていた時に自然薯というのがありますね。この自然薯を掘るのは大変難しいですね。縦にずっと掘っていかないといけなので、こういう金具でそれに柄を付けて、上手に掘って行かないと途中でポキっと折れたらもう掘れないので中々難しい。私の知り合いの弁護士で山芋堀りが趣味な人がいるんです。暇になると夏は山芋堀りに没頭して冬はスキーをしている(笑)
会場 (笑)
代表先生
この自然薯は山で摂ると非常に美味しいんですけども、そこは石があるのでその石に落ち葉がずーと溜まって腐葉土がこれくらい石とかの上に溜まっていて、そこに自然薯がこう弦が伸びてて、その石の上にグルグルと回ってあるらしいのね。その自然薯を食べたら他所の自然薯は食べられない位美味しいんだって・・。
「是非、食べさせて下さい」って頼んでいるんだけども、「あの上の山に行ってそういうものを見つけて来ないといけないし中々取ることができないんだ」というふうに言ってましたが、「山に登って綺麗にしているんだけど、“自分が見本となって周辺の荒れた状態になっている山の手入れをみんなもしてくれるといいな”と思って商売を兼ねてやっているんです。」と。ですから、その腐葉土というのは落ち葉が溜まってきて、ずーとこれくらい溜まって(湿気を保ち)ふわふわの土になっていくんですけども、「奇跡のリンゴ」の映画に木村さんが自殺しに山に入って行って、自殺できなかった時に山の中に立派などんぐりの木があって、その木の下の土が腐葉土でいっぱいだったのを見て、自分の考え方が全く間違っていたと気付いていくストーリーだったでしょ?
参加者
まだ見てません。
代表先生
それから、メシヤ様の御教えを拝読していったときに、どうしても安易な方向に行こうとすると・・この場合は無農薬だけということになってしまった時期が世界救世(きゅうせい)教にはあったということですね。だからそういうこともあるので、“現代私達が見直さないといけないものというのは様々あるんだ”ということを併せて考えながらですね、今回のところをまた一ヶ月間何度も拝読していただきたいと思います。
【平成26年2月メシヤ講座 旧大阪支部より】