御講話⑤心の岩戸が開けるとは・・
心の岩戸が開けるとは、魂を包んでいる心が開けるのでありまして、心の岩戸が始終堅くなっておったのが開けるから、魂が光を拝むことができるようになるのであります。いままでの教えや道徳では、魂まで届きません。心までより届かなかったのであります。それで、世界が精霊ならば、日本が心となり、東京が魂となるのであります。あらゆるものがみな三段になっているから、これも三段になっているのであります。それから、この東京が精霊とすれば麹町が心であって、宮城が魂となるのであります。
それで、この精霊および心と魂が、霊と体となっております。要するに、天地となっているのであります。精霊の天は上半身、下半身は地であります。
しかし、下半身と申しましても、体半身ではなくて、首から上が天で、下が地であります。天の中心は脳髄の真ん中にあります。地の中心は臍であります。臍のことを中腑というのは、この意味であります。ですから中心が天地になりますから、魂が天地になります。別々のようですが感合しております。昔は腹で考えると言う。いまは頭で考えると言いますが、これはどちらでもあります。両方が感応し合って考えが出るのです。われわれが考えるにも、頭や腹で考えるような気がいたしますが、これは両方であるからであります。
しかしこの命令権は頭にあります。それは天であるからであります。まだ詳しく解けば説けるがそのくらいにしておきまして、これをもっと徹底さして行きますと、天皇陛下のお働きにまで話がなりますから、面倒になりますから止めます。
【御講話篇1 p22】