『文明の創造』宗教篇 基督(キリスト)教と善悪 (文創 昭和二十七年)
『文明の創造』宗教篇 基督(キリスト)教と善悪 (文創 昭和二十七年)
本文は『文明の創造』366ページに記載されています。
代表先生
本日のこのメシヤ講座に向かってはですね、「メシヤ講座・特選集」を皆さん読んできてほしいとお願いしていましたが、だいたい目を通していただけましたかね?
皆さんのお蔭で、10月26日は北海道の芦別岳と連動して札幌市定山渓温泉の伊都能売観音様の御前で入仏八十周年記念大祭を執り行わせていただきまして、その時の挨拶を今回の特選集に載せているのですけれども、それと同時にですね、高井さんの「霊視」と、それから三重支部の責任者が浄化をいただいて来年の2月4日から新しい体制で臨むための教本づくりの御用に今当たってもらっていますので、今回の参拝とそれから浄化と新しい教本に向かって校正の御用を担わせていただく中で感じた、そういう「所感」を載せて、最後に先月大阪支部でお話した内容「お詫びの御神業」の一部分を載せてあります。それをトータルしたものと本日拝読させていただいた『基督教と善悪』という、この御論文を合わせてですね、考えていただけると大変有難いというふうに思います。
とりわけですね、北海道の時にお話した内容のなかで、○○のような状態になってしまっているかという一番根源的な理由がですね、ここにも書かれております。367ページ後ろから3行目に
『最上級の詐欺を始めたのである。』
ということで、メシヤ様の御論文をこの詐欺行為によって薬を飲みつつ浄霊をするというふうに転換してしまった出来事が芦別岳の御前で行われたということですので、とんでもないことをやってしまったな、とつくづく思わされるのです。
三千年前あるいは六千年前さらには九千年前ということを遡っていくと、国常立尊様が『夜の時代』になるに際しては芦別岳に艮の金神として御鎮まりになって、そして『夜の時代』になっていくと体主霊従になっていくので、物事や事象は悪の方が勝っていくということで、ずっ~と進んでいくために人類の良心というのが失われていく、そういうことに直面していきますので、芦別岳から清浄な霊気を送って、そして家庭に帰って寝ている間にその良心を留めるための霊気をいただいて、そして人類の滅亡を防ぐという一つの策を神界では執り行ったために、それで家を建てる時には艮の方角(鬼門)に不浄なものを置かないように、と昔から言われた理由はそこにあるわけです。
芦別岳から流れて来る霊気を汚さないために不浄のものを作らないというのが一つと、それから一方では伊都能売神皇様がインドへ下っていって、そして当時お釈迦様がまだ皇太子であられた悉達太子に対して、日本ですっと徳によって治めてきたその教えを取り次いで、そして、それがやがて仏教というものを生んでいきます。この仏教についてメシヤ様は、『夜の時代』になっていくと物中心の世の中になっていくので、物質文明を発展する、と・・・。物(ぶつ)の世、物質の物(ぶつ)の世の教えだということで、仏教というのは、本当は物(もの)の教えと書く方が正しいというふうに言われているぐらい、『夜の時代』を治めるための教えとして仏教を作ったというふうに言われております。
それが逆輸入して日本に入って来る時に、中国大陸を通って入って来る時に儒教を拾って入って来たので、それまで日本の先祖供養は白木の位牌で執り行っていたのですけれども、儒教形式の黒塗りに金泥で文字を書くという位牌が同時に入ってきまして、そしてその形の方が我々の先祖をお祀りするためには非常に厳かな感じもするし高価な感じがするので、「先祖を祀るにはこれが一番相応しい」ということで、現在の位牌が日本に定着しました。
ですから『夜の時代』に一旦なったのですけれども、芦別岳から清浄な霊気を送るのと、仏教によって人々の心の中に良心を留めさせるということで、しかし、仏教は良心を留めさせるというよりも、物を中心でいくと欲望の世界が渦巻いてきます。欲望の世界で渦巻いたものを鎮めていくという働きが仏教にはありますので、『夜の時代』に人類が滅びてしまわないためにそういう役割を担って、そういう布石を打って来られたわけなのです。
その肝心要の芦別岳の前で、「お詫びをしなくても○○の経綸の御用奉仕にすべてを捧げれば罪が許される」という、この最上級の詐欺に次ぐ詐欺行為を行ったために、「薬をのみつつ浄霊」というふうな話にどんどん移って来ております。
この薬によって『夜の時代』の物質文明を進める、『夜の時代』の行為を行ったにもかかわらず、地上天国を建設していく時にまた“薬はいい”ということになると、これは地上天国建設というのはもう21世紀には実現しない状態になってしまいますので、このところから目覚めさせないといけないわけであります。それだけに、来年から進めようとするこの御神業の、新しい体制で進めて行く御神業の大きさというのは、本日の『基督教と善悪』を拝読させていただけば拝読させていただく程、重い物になっていくというふうに思います。
それでメシヤ様が冒頭366ページ1行目に
『皆が覚えていないが、一番重要な問題を説いてみるが、』
ということで、今回のクライスト教の発生理由というのを述べて下さっております。今まで『最も大切なこと』とか、そういう表現はあったのですが、『一番重要な問題』というふうにしてこの御論文を書き始めておられますので、その『一番重要な問題』というのを深く受け止めるような、そういう拝読をしていただきたいというふうに思います。
それから『凶党界の親玉夜叉龍神』というのが出ております。この『夜叉龍神も解脱爲し』ということが善言讃詞に書かれているわけですので、メシヤ様は、後半「夜叉」とだけ書かれていますがこれは「夜叉龍神」ですので、夜叉龍神が凶党界の親玉でありますので、これを改心させるのがメシヤ様の御神業の大半であったわけなのですけれど、今は残党が残っているために、その残党が憑依したもので「お詫びしなくても罪が赦される」というようなことを芦別岳の御前でしゃべらせるということが起きてしまっているわけです。私達はこれからこういうものに憑依されないように、いつも心に隙を作らないよう、自分自身を戒めながら進ませていただかなければ、この御神業を担い切ることはできない、と思います。私を筆頭に皆さん心に隙を作らないように一つよろしくお願いしたいと思います。
参照
■ お詫びについて
昭和29年4月24日
『今まではお詫びをすれば許され、ご守護をいただいたが、これ
からは、お詫びだけでは駄目である。
先に悔い改め、そして心よりお詫びしなければ許されない。
また、お詫び申し上げてもお許しがあるのはそれだけの理由がなくてはならない』
本筋の御神業
そして、正にこの『文明の創造』がメシヤ様に導かれて製本できたということを最も感じるところがですね、369ページ。これからミロクの世になるという、この3、6、9ページの1行目
『右の如く悪魔の経綸の中心はクライスト教であるから、最後の審判はそのクライスト教と眷属を抹殺して悪魔の奴隷になっている大部分の人類を解放させるのでなくてはならないのは当然であろう。その為の福音書拝読で、その為の浄霊で、その為の幽玄力で、その為に私が生まれてメシヤ教を創立したのである。何故なら皆は霊と心を浄め、正守護神の霊力を強くして、邪神の頭目と闘って勝たねば天国人になるのは出来ないからである。』
この369ページにですね、これからの御神業の真髄を示されております。「このために私達は御神業をさせていただくのだ」ということを強く受け止めていただければありがたいと思います。
ですから、悪魔の奴隷になっている大部分の人類を解放させてあげるのが私達の御神業ですから、いわば奴隷からの解放運動のようなものです、この御神業は。そして、その奴隷にしている最大の理由が薬毒なわけですので、薬によって体力を奪って正しい判断力を奪われて奴隷化されているわけです。
正しい判断力を持つためには薬毒を皆無にしていく、そして、強靭な肉体を持つためには薬毒をなくしていかないといけませんので、この我々の御神業の中心は薬毒を無くすこと以外に進めることはできないということであります。もうどっぷりとこの世の中は薬毒に浸かっておりますので、それをどのようにしてひっくり返していくかということは大変至難の業であるかと思いますけれども、しかし私達の正守護神の霊力を強くするためにはですね、ここに書かれているように福音書拝読、それから浄霊、幽玄力・・・、そして、そのためにメシヤ様がお生まれになってメシヤ教を創立したのだ、と。
この地上天国を建設していく構図と地上天国を建設していく方法を頭にしっかり入れておいていただきたい、というふうに本日はお願いをさせていただきたいと思います。
【平成27年11月メシヤ講座 旧大阪支部より】