二、偉大なる目標とは
二、偉大なる目標とは、世界万民が之に向って、仰ぎ拝み崇敬するに於て、真の智慧と力と幸とを得られ、絶対安心の境地に在らねばならない事である。そうして血の出るような難行や苦行的の、自力は必要がないばかりか、真の神霊としては喜ばれ給う筈がないのである。そうしてその目標である神仏に大なる力があれば、如何なる願い事でも正しければ、安易に肯かれ給うからである。
又力のある神仏とは万能力を有せられ給うからである。万能力を有せらるゝは最高の御神格を具有せられるからである。此の故に難行苦行をしなければ、利益を恵まれないと云う事はそれは人間自身の力を必要とするからで、要するに其目標神の力不足を、人間に補わせられるを意味するもので、それは其目標神が第二流以下の神である訳である。
全然自力を要求しないで、大きい利益を無限に賜わると云う目標神は、今の宗教のどれにも有り得ないことは実際の事実である。
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