信仰しながら幸福が掴めないのは、必ず自分の心に原因が潜んでいる事を覚るべきである
自分はどうも思うようにゆかない。物質に困る、仕事が発展しない、人の信用が薄い、人があまり寄って来ない、健康も面白くない、之ほど一生懸命にやっているのにどういう訳だか判らないという人がよくあるが、之こそ神様の御気に入らないからである。神様の御気にさえ入れば仕事は面白いように運び、うるさい程人が寄って来る。物質は使い切れない程入って来るという訳で、世の中がとても面白くなるという訳である。
之でほぼ判ったと思うが、斯ういうような幸福者となる事こそ初めて信仰というものの価値があるのである。故に折角信仰をしながら幸福がもし掴めないとしたら、必ず自分の心に原因が潜んでいる事を覚るべきである。
(自観)
【 著述篇 P142 神様に愛される 】
【『地上天国』四号、昭和二十四年五月二十五日】