伊都能売大御神様

「伊都能売観音」様の御本体は伊都能売神皇

さて、伊都能売観音様の御本体は、と言いますと、伊都能売神皇と理解させていただいたら宜しいかと思います。伊都能売神皇につきましては「仏教の起源」のところでメシヤの教えを紹介致しましたので、ご記憶を遡っていただきたいと思います。「三千年来の罪穢れ」の源に関わることですね。

『神代において、素盞鳴尊が渡来され伊都能売神皇の地位を狙って要望したが、容易に応諾されないため、威圧や迫害等から進んで遂に生命にまでおよんできたので、急遽御位を棄てられ、変身によって眼をそらし、密かに日本を脱出し、インドに落ち延びた。

そして、観世音菩薩の御名によって当時インド南方海岸にある補陀落迦山に清き館を建てられ安住せられた。この事は悲華経の中にある。曰く‘観世音菩薩は補陀落迦山上柔らかき草地の上に、二十八部衆を従え、金剛宝座に結跏趺坐して説教をされた。云々’とある。

当時まだ善財童子という御名であった若き釈尊は、この説教を聴聞して、その卓抜せる教えに感激とともに心機一転し、皇太子の御位を放棄し、一大決意の下に修行三昧に耽った。そうして行成り出山するや、愈々釈迦牟尼如来として仏法開示にとりかかられた。

故に、実際上仏法の本当の祖は、日本の伊都能売神皇であったことは確かである。』

という教えです。お話致しましたのは一昨年の12月のことです。

神皇の想いと経綸

当時の伊都能売神皇の想いは如何ばかりかと思うのですが、神皇は絶対平和主義でありますので戦いはされておりません。『この地を天国に出来るのならばしてみなさい』ということではなかったのでしょうか。

ところが、天国づくりどころか国情は乱れて、その隙に天孫降臨があり、闘争、対立が繰り広がれることとなってしまいました。しかし、これには深い仕組が背景にあります。それは、物質文明の発展です。善よりも悪が栄えるという理不尽な時代の色を濃くする中、人類は物質的豊かさを生む知恵を磨くことになったことは自明の通りです。

因みに、物質の「物」はブツであり「仏」に通じ、仏滅が到来するまで「物質偏重の時代」が続くとされています。そのために、メシヤの教えでは仏滅を良いことだと教えている訳です。

また、「善より悪が栄える時代」が続くと、真理を見失い堕落し人類は滅亡する危険性があります。その為に各宗教が創られ、人類に良心を持たせ続けると共に、世界の霊的中心地である日本を邪神から護る為に種々神事が行なわれました。それが各宗教の背景ですし、様々な清浄なる霊場の背景です。

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Q.  『伊都能売神』を読ませていただき、仏教に対する考え方が一変致しました。

A.  やはり『実際上仏法の本当の祖は、日本の伊都能売神であった事は確かである。』ということに、皆さん驚かれますね。また、荒唐無稽な推論だと批判する向きもありますが、仏像を拝すれば一目瞭然です。インドで作られた観音像のお姿が何故日本人特有のものとなっているのでしょうか。釈迦像や阿弥陀像はインド人特有のお姿に関わらず、観音様は明らかに違います。

差異なところを明確にして「観音様は日本の神様である」と示していることが判ります。メシヤの教えはこうした解答を見ても非常に明確ですね。

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