腎臓病が奇跡的に快方に向かった話 ― 一日250ccしか尿が出ず、腹水を15回抜いた母が起き上がるまで

腎臓炎乃至腎臓病(御教え)

腎臓という機能は、尿の処理器官であるのは誰も知っているが、この病気は初め薬毒が背面腎臓部に溜り固結するので、これが腎臓を圧迫し完全に尿の処理が出来なくなる。即ち萎縮腎である。このため余剰尿は腎臓膜を滲出し、全身に氾濫する。これが浮腫である。

処がこの余剰尿は局部的に固まって種々の病気となる。その中一番多いのが首肩の凝り、頭脳の病、耳、眼、鼻の病が主で、驚くべきは歯槽膿漏の原因もこれであるから、考えたら不潔極まるのである。

又右の固結が浄化の為発熱する場合、これを腎臓炎というのである。又腎臓結核は非常に痛む病気で、重症になると血の混った尿が出る事がある。これは薬毒によって腎臓壁に腫物が出来、其処から膿と血が滲出するからである。又腎臓結石は最初胆石病の胆石の小粒が尿に混って流下し、腎臓内に停滞するうち尿素が付着して段々大きくなり、これが膀胱の入口又は出口につかえ、尿が閉止する事がよくある。その為下腹部が浮腫となり、増大してどうにもならなくて遂に死ぬ人も往々あるのである。

ここで注意すべきは、医学では腎臓病の場合尿中の蛋白を恐れ、塩分を禁止したり牛乳を多量に飲ませたりするが、これはナンセンスである。というのは蛋白とは実は前記の如く浄化によって溶けた尿素であるからで、蛋白が出る程いいのである。従って蛋白が出切ってしまえば、完全に治ってしまう。医師諸君に於ても、今後試して貰いたいと思うのである。

岩手県 A・T さんの体験(腎臓病)

(昭和二七年七月二五日)

昭和26年の正月、釜石へ出向いた時に顔がむくんでいるのに気づかれ、それが腎臓病の始まりだった。2月まで病院に通ったが、その頃はまだ食事も美味しく、ほんの少し顔が腫れた程度だった。

ところが医者から「蛋白が沢山尿に出る」と言われて心配になる。近所の人に聞くと、救世教のH支部を訪ねてみてはと勧められた。そこでは「蛋白が多く出るのは結構です」、B先生からも、K様からも「本当にいいんですよ」と言われた。しかし医者から見れば正反対のことなので、どうしても信じることができなかった。

「蛋白が非常に多くなった」と医者に言われ、ついに3月に入院。食事を制限され、流動食のみとなる。牛乳三合に重湯三合と番茶、薬が一日の食事。果物も甘い物も一切許されない。毎日毎日「蛋白の有無」を調べられ、隠れて食べることもできなかった。夫も本人もすっかり医者を信用しきって、言われた通りにすれば良くなるとのんびり構えていたのである。

けれども、その食餌法を40日続けたところ、肥っていた身体が日増しに痩せ、めまいがして一間も歩けなくなってしまった。医者に頼んでスープだけは許してもらったが、皆に笑われるほどガブガブ飲んだという。

4月22日、「現在の腎臓病の療法は食べさせて治すという事を他の医者から聞いた」と言われ、ようやく食事が許される。しかしその時はすでに胃や腸がすっかり弱っており、少し食べても吐き出す有様だった。吐くと頭痛が激しく、胸はむかつき、熱もある。見る見るうちに顔がむくんでいった。

医者は心配になったのだろう、厚生病院長に頼んで診てもらった。すると「一歩手前で、食べなければ駄目だ」との話だった。

4月30日、思い切って退院。気分は良いのだが尿が出ない。別の医者に診てもらうと、それでもまだ「医学から抜け切れず」という状態で、腹水をとってもらった。とった後は体が軽くなってとても気持が良い様ではあるが、とる度毎に熱が出たり寒気がしたりして、気分は良くなかった。腹水も随分溜まるものである。

臨月ほどに背中まで苦しくなり、5月25日、第一回目の腹水をとってもらった。水分をとらないように、御飯におかずだけの食事だったが、尿量がほとんどない。「10日過ぎると一升五合位とれる」と言われても、どんな薬を飲んでも尿は出なかった。

そうして腹水を15回もとった。夫をはじめ子供たちまで非常に暗い生活だった。今考えると、あれを称して地獄というのだと思う、と書かれている。

何の薬を飲んでも尿が無いので本当に絶望し、一人蒲団に顔をかくして泣いた。幸い夫も理解があり、妹も一生懸命看護してくれた。その点は幸福だったが、子供に「いつお母さんが治るの」と顔をのぞかれても、涙が出て返事に困っていたという。

時々子供に「いつお母さんが治るの」と聞かれるたび、忘れることのできない日々。そんな昭和26年6月28日、世界救世教T中教会H支部のK様が心配して、わざわざおいでくださった。その時の有難かったことは筆舌に尽くせない。その頃の尿量は、一日250cc程しか出ていなかった。

そして「神様以外に人間の病を本当に治してくださる方は無い」という気持ちになり、何もかも捨てて一心に、寝ても起きても「明主様」「大光明如来様」とお念じ申し上げた。10月15日からは御霊紙を一日三回ずつ頂いた。

すると不思議なことに、15日に尿量が430ccに増え、16日に500cc、17日に800cc、18日に850cc、19日に950cc、20日には1200ccと、日増しに多くなっていった。その時の有難さ、嬉しさで、こみ上げて来る涙をどうする事も出来ませんでした、と記している。

早速K様、B先生(同居)に妹を走らせ、「お母さん、治った治った」の連発。夫をはじめ妹、子供たちも大喜びだった。

丸3か月間、自分の子供でも病気していたわってくれるようになり、一生忘れることのできない御浄霊を、先生が雨の日も風の日もいとわず毎日おいでくださった。後は夫に手伝ってもらい、仕事までさせていただけるほど良くしていただいた。

最近は食事も進み気分も良いので、妹も郷里の福島へ帰ることができた。一日一日お腹も小さくなり、足のむくみもとれた。一寸風邪を引いて尿量が少なくなり、足もむくみ、妊娠7か月位の大きさになったこともあったが、「御浄霊さえ怠らなければ出る様になる」と先生に言われ、光明を抱いて御浄霊をいただき、また自分でも一日中御浄霊をしていたところ、2、3日で尿量が増して参りました、という。

今日は3000ccもあり、お腹も小さくなってしまいましたと締めくくられています。

私の一言

このお話でまず目を留めたいのは、始まりがどれほど軽いものだったか、ということです。

昭和26年のお正月、釜石へ出向かれた時に、顔がむくんでいると人から言われた。それだけのことでした。2月まで病院に通われていた頃も、食事は美味しく、顔がほんの少し腫れている程度だったと、ご本人が書いておられます。

ここから、腹水を15回も抜き、尿が一日250ccしか出ない状態にまで落ちていかれるのです。

その間に何があったのか。医者に「蛋白が沢山尿に出る」と言われて心配になり、入院して食事を制限された。牛乳三合、重湯三合、番茶と薬。果物も甘い物も一切許されない。それを40日続けた結果、肥っておられた身体は日増しに痩せ、めまいがして一間も歩けなくなってしまわれた。

ここが、このお話の最も恐ろしいところだと私は思います。

病気そのものよりも、「良くなるはずの治療」によって、どんどん悪くなっていかれたのです。しかもご本人も、ご主人も、すっかり医者を信用しきって、言われた通りにすればよくなるのだと、のんびり構えておられた。疑う理由など、どこにもなかったのですから。

御教えには、こう示されています。蛋白とは浄化によって溶けた尿素であり、蛋白が出る程いいのだ、と。出切ってしまえば完全に治ってしまう、と。

つまり、身体が懸命に毒を出そうとしていたその働きを、恐れ、止めようとした。そこから地獄が始まったのです。

そしてもう一つ、考えさせられることがあります。

メシヤ様は、衰弱ということを大変心配しておられました。浄化は身体が毒を出そうとする働きですが、それを経過させるには、支えるだけの力が要ります。食べられず、痩せ細り、歩けなくなってしまえば、出すべきものを出す力すら残らないのではないでしょうか。

この方は、蛋白を恐れた食事制限によって、まさにその体力を奪われてしまわれました。毒を出す働きを止められた上に、出す力まで失われた。病そのものより、この二重の消耗が、あの地獄のような日々を招いたのかもしれません。

こう考えますと、食べるということが、どれほど大切なことか。病気の時ほど、身体を養うということを忘れてはならないのだと、教えられる思いがいたします。

救世教のH支部でも、B先生からもK様からも「蛋白が多く出るのは結構です」「本当にいいんですよ」と、最初の段階ですでに教えていただいていました。けれども医者の言うことと正反対でしたから、どうしても信じることができなかった。

これも、責められることではないと思います。

尿が一日250ccというのは、今の医学で言えば、腎臓がほとんど働いていない状態です。腹水を抜いても抜いても溜まるということは、水分の行き場がないということ。お子さんに「いつお母さんが治るの」と顔をのぞかれて、涙が出て返事に困られた―

それが、10月15日を境に変わります。

何もかも捨てて一心に、寝ても起きても「明主様」「大光明如来様」とお念じ申し上げ、この日から御霊紙を一日三回ずついただかれた。

430cc、500cc、800cc、850cc、950cc、そして1200cc。日を追って増えていく数字が、そのまま御守護の記録になっている。

ご本人が「こみ上げて来る涙をどうする事も出来ませんでした」と書かれた、その気持ちがまっすぐ伝わってきます。

顔のむくみ一つから、これほどのことになる。そして、そこからここまで戻していただける。

もし今、健康診断の数値を告げられて不安になっておられる方がいらっしゃったら。どうか、何が本当にご自身の身体のためになるのか、立ち止まって考えていただけたらと思います。

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※御霊紙は、こちらでも御下付させていただいております。ご希望の方はお問い合わせください。

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