「英雄たちの背後にいたもの ― シーザー、ナポレオン、カイゼル、ヒットラー」
シーザー、ナポレオン、カイゼル、ヒットラー。歴史に名を残した「英雄」たちには、共通する運命がありました。一時は飛ぶ鳥を落とす勢いで世界を握りかけながら、最後は九分九厘で崩れ、哀れな末路をたどったのです。
メシヤ様(明主様)は御教え「時局と霊界」の中で、その理由を霊界の側から説かれています。今回は10月次祭で学んだこの御教えを、英雄たちが実際に何をしたのかという歴史と合わせてご紹介します。
御教え
出典: 「時局と霊界」『地上天国』二十一号(昭和26年2月25日)
抑々、主神の御経綸は、将来地上天国建設の為、物質文化を或程度迄、進歩発達させなければならない。此意味に於て善と悪とを作られたのである。
○○龍神は、次々、其の時代の力量ある人物に憑依しては、世界征覇の野望を達成しようとし、其の都度失敗したが、彼等は懲りる事を知らず、今尚執拗に奮闘しつつあるのである。古来からの英雄、豪傑と言われる人物は何れもそれであった。彼等は一時は時代の英雄として、権勢飛ぶ鳥を落す勢いであっても、終には失敗し、其の末路に到っては、哀れ儢なく滅びて了ったのは史実に明かである。近代に至って、彼のシーザー、ナポレオン、カイゼル、ヒットラー等も勿論それであった。
私は、右のような英雄を称して、世界の壊し屋の親方と常に言うが、(中略)時々浄化作用の必要が起る。それには壊し屋も、掃除屋もなくてはならないから、英雄という掃除屋の出現も、神の経綸の一つの現われでしかない事を知るであろう。従って憤慨する事も、絶望する事も、大した意味がない事が判る。
「時局と霊界」地上天国二十一号 昭和二十六年二月二十五日
霊界の「○○龍神」が、その時代の力ある人物に憑依して世界を握ろうとする。それが英雄たちの正体だ、とメシヤ様は説かれています。
4人の英雄は何をした人か
シーザー(カエサル) 紀元前100年頃~前44年
古代ローマの将軍・政治家。ガリア(今のフランス付近)を征服し、「賽は投げられた」とルビコン川を渡って内戦に勝利。終身独裁官となり権力を一身に集めましたが、紀元前44年、信頼していたブルートゥスらに暗殺されました。
ナポレオン・ボナパルト 1769~1821年
フランス革命後の混乱の中で頭角を現した軍人。1804年に皇帝となり、ヨーロッパ大陸の大半を支配しました。しかし1812年のロシア遠征で大敗。1815年のワーテルローの戦いに敗れ、大西洋の孤島セントヘレナで生涯を閉じました。
カイゼル(ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世) 1859~1941年
「カイゼル」はドイツ語で「皇帝」の意味。「世界政策」を掲げて海軍を大拡張し、第一次世界大戦でドイツ側の中心となりました。1918年、敗戦直前に退位してオランダへ亡命。二度と帝位に戻ることなく亡くなりました。
ヒットラー 1889~1945年
ナチスの党首。1933年にドイツ首相となり、独裁体制を築きました。1939年に第二次世界大戦を引き起こし、一時はヨーロッパの大部分を占領。ユダヤ人などを大量に虐殺しました(ホロコースト)。1945年、ベルリンの地下壕で自ら命を絶ちました。この御教えは、そのわずか6年後に書かれています。
九分九厘で崩れた英雄たち
4人とも、御教えのとおりの道をたどっています。
| 人物 | 飛ぶ鳥を落とす勢い | 九分九厘での失敗 | 末路 |
|---|---|---|---|
| シーザー | ガリア征服、終身独裁官 | 絶対権力を握った直後に反発を招く | 暗殺 |
| ナポレオン | 皇帝としてヨーロッパ大陸をほぼ制圧 | ロシア遠征で大敗 | 孤島で孤独な死 |
| カイゼル | 「世界政策」と海軍大拡張 | 第一次世界大戦に敗れる | 退位して亡命 |
| ヒットラー | ヨーロッパの大部分を占領 | 独ソ戦から形勢逆転 | 地下壕で自殺 |
英雄は「壊し屋」であり「掃除屋」
メシヤ様は、こうした英雄たちを「世界の壊し屋の親方」と呼ばれました。しかしそれは、ただの悪として片付ける言葉ではありません。
これまでの世界には野蛮性が残り、罪穢が積もっていた。だから時々、浄化作用が必要になる。英雄という「掃除屋」の出現も、神の経綸の一つの現れだった。そして、善と悪の摩擦によって物質文化が発達し、今や「天国出現の一歩手前」まで来たのだ、と説かれています。
私の一言
力で得たものは、長くは続きません。どれほどの権勢も、神意に沿わなければ九分九厘で崩れる。4人の生涯は、そのことをはっきりと示しています。
そしてメシヤ様は、世の中の争いや破壊にも「憤慨も、絶望も、大した意味がない」と説かれました。それもまた地上天国へ向かうための浄化だからです。不安なニュースが続く今だからこそ、この大きな視点を心に置いておきたいと思います。
伏せ字になっていた神の名
ところで、この御教えには伏せ字があります。英雄たちに憑依した「○○龍神」。そして御教えには、その龍神が最初に「○○○之尊」という神に憑依したとも書かれています。
この二つの名前は、何だったのでしょうか。
別の御論文を読み解いていくと、その答えらしき名前が浮かび上がってきました。それは、メシヤ様ご自身とも深い関わりのある神でした。そしてその神は、二千年前の世界の歴史にも関わっていたのです。
いよいよ、世界歴史に入ってまいります。
続きはnoteで詳しく紹介しています。
→ note「師が『兄』と呼んだ神は、異国に生まれていた ― 御書が明かす国武彦尊の正体」
出典
- 「時局と霊界」『地上天国』二十一号(昭和26年2月25日)
- 2026年10月月次祭の学びより
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