浄霊観の変容 Jhoreiについて

英文サイト作業で浮上した御昇天後の浄霊観の変容

本部から担当者宛前回のメール、及び今回のメールに対してお返事します。まず、打ち合わせをしてから非常に早いペースで進捗していることに、皆さんへ感謝しますと共に根本的な海外布教の問題点が明確化しているようにも感じています。

(中略)

そこで、北岡さんへ今回の訳文を英国の知り合いに読んでもらい、英国人に理解できるかを確認してもらいました。その上で修正した方が良いことを尋ねてもらいました。

併せて、英国で浄霊がどれ程認知されているかを調べてもらいました。

すると、Google UK (イギリス)で Messiahnityを調べたら世界救世教のサイトにヒットし、そのサイト中にJohreiをクリックする箇所があり開けてみたら、ウィキペディア内に正確なJohreiの説明文があるということも解りました。誠にこちらの浅学さが身に染むところですが、”Johrei”は、英語圏では知られた言葉になって来ている面があるということでもあります。

これは勿論

「最後に、JOHREIの利点でもあり、欠点でもあるところですが、諸先達のご努力により、JOHREIがかなり通じていることはある程度承知しているのですが、これは両刃の剣と言うべきで、理解容易である反面、先行者が説いた良いことも、誤っている点も、すべて引き受けてしまうと云う点が問題だと思われます。

このJOHREIの次に来るのは質問の嵐で、「しらべてみましたが、メシヤ教のおっしゃるJOHREIは、あのなんか手をかざすhealingですよね?」「OO之光とかいう人達が言ってたなんかペンダントもらうと病気直るやつでしょ?」「meishusamaとかがなんか偉大な力をくれるというやつですよね?」、このへんでやめときますがこれらの問いにメシヤ教はすべてyesと答えねばならないと云うことです。JOHREIを使う以上はそうなります。だって、先行文書や先行説明はそうなのですから…。

JOHREIをまず出しておきながら今までと違うんだよと云えるでしょうか、JOHREIと言われて音は分かったが意味が分からない、辞書見ても載ってない、ネット検索したらあったあったこういうことですよねときいたら「いやいやあれは違うんだよ、」から説明を始めるのはあまり人を馬鹿にしている、そもそもそこから説明する必要が一体どこにあるのか、ということです。まず伝えたいことはこんなことではないはずです。」

と指摘されたこととの兼ね合いがあります。

また、Johreiの説明の中での浄霊の光は浴びるという言い回しになっている面があり、これは、ご参拝の際にいただく御光の感覚であり、浄霊の光が相手を貫くという意味合いとは異なるところがあります。英語圏で浄霊が今一つ普及されないのは、この根本的なイメージの描き方がメシヤ様の御教えと異なる面があるのかもしれません。

これは、

「英米圏での布教が芳しからぬ状況は、教育程度が高いこととキリスト教の教義がガッチリしていることに起因すると思われます。浄霊の効果を目のあたりにして、次に来るのは一体いかなるメカニズムでこんなことが起きるのか、を理詰めで整理しようとする動きのはずですから、布教に当たられた方を質問責めにしているのは想像に難くなく、キリスト教の教義は、こういった質問責めにすべて解答を与える壮大な体系ですから(だから大学に神学部がある訳ですから)、碌な答えが出来なければ、浄霊の効果は認めても最も低い扱いのhealingになってしまって、ここでも病気直しは浄霊、魂の救いはキリスト教になってしまいます。布教に当たられた方がどれだけ御教えを身に付けておられたか、それも断片的な知識の集積ではなく体系的に、そしてそれを的確に伝える語学力をもたれていたか、が端的に結果に表れているのではないかと思われます。」

と指摘された内容と深く関わっています。

浄霊に関して言えば、メシヤ様の御在世時と御昇天後とでは奇蹟の度合いが変化していることとも起因している内容です。これは現在メシヤ講座で『文明の創造』の一項ずつを学んでいる内容とも深く繋がりがあります。

また、Johreiの表記の問題点は、国内であっても私が一々『本来の御神業』の推進を説いてきたことに通ずる面があります。

(後略)

細かい英文表記上の問題を抜きにしてメール内容を縷々掲載した理由は、メシヤ様御昇天後の浄霊観が既成概念の範疇で語られてきたために起こっていることを認識していただくためです。メシヤ教に御縁をいただかれた皆さんへお話している、浄霊の取り次ぎ方及びいただき方と異なるところがあるのです。また、浄霊の光のいただき方とご参拝時の光のいただき方について、既成概念で表現してしまうと、メシヤ様の救済に与る上での想念に狂いが生じてしまいます。(この内容は、「メシヤ講座・特選集no.140(平成24年9月分)入会のお世話についてを参照ください。)

勿論、組織としての中長期戦略というものや投入する資金力も大きく関係する事象でもありますが、メシヤ様御昇天後に展開されたために『御伺い』ができなかったという要因もあります。取り分け、御昇天後は教団そのものの浄霊の在り方が変容してしまったことも原因となります。

また、このこと自体、メシヤ様が『説くのは私、纏めるのは君達だ』と仰られた、その御言葉を狭く受け止めてしまったことに通じます。教義の分類や体系化をすることに偏向した思考(それができている訳ではありませんが)となり、『可能な限り全人類を救う』という御心に沿ってそれぞれの国情や民族感情に沿う形で整理すべきでした。メシヤ様の御悲願達成へ向かう努力が欠落していた、と断ぜずにはおれません。

正に、『本来の御神業』ということからすると、空白の時間を作ってしまった感を深めます。

それ故に、『文明の創造』発刊後に英文サイトを開設する意義がここにあります。しかも、“メシヤ様に直に太く繋がることで浄霊力を拝受いただけるのは何故か”を解き明かすところから抜本的な見直しが可能です。私達のいただいている役割の大きさがここにあります。

 

平成24年11月メシヤ講座より

 

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