「『悪と守護霊』文明の創造」(昭和二十七年)
「『悪と守護霊』文明の創造」(昭和二十七年)
本文は『天国の福音書続篇(一)神観 主神様とメシヤ様』30ページに記載されています。
【メシヤ講座 岡山支部】
最近の台風の動きに見る御神意
楳木代表
なるほど、ありがとうございました。まあ、胸の中にいっぱい持っている方、いっぱいいらっしゃると思うのですけれど、中々口に出して言うのは難しいことかと思いますので・・・。それでこの覚りということになると、中々自分の心の中では難しいことがあると思うのです。一方ではですね、こういう御教えを拝読しながら世の中の見方が少し変わってきているか、自分の目がですね、外を見た時に少し写ってくる内容が少し変わってきたかなぁ、というような見方をしておいて下さい。
というのはですね、今日の御教えの冒頭ではですね、太陽と月と地球の関係についてこのように説いて下さっております。
で、今年は皆さん方ご承知の通り、台風の動きが非常におかしいですよね。この前はブーメラン台風というようなふうに言われて・・・。そして、それが東北の方へ初めて上陸するという、太平洋側から上陸するのは初めてだ、というようなことが起きました。それから、アメリカの方で発表した論文から行くと、この40年間で台風の瞬間風速、ピークの風速がですね、15%アップしているということです。それは、太平洋側を中心にですね、海水温度が上昇している為に起きているという、そういう論文がネイチャーの方に発表されました。
それからですね、6月から太陽の黒点が全て消えてしまっています。その為にですね、地球に及ぼす熱量というのが変化しているために、今年は取り分け太平洋高気圧の張り出しが弱くなっております。通常、太平洋の高気圧が張り出している為に、九州の大体西側から台風が北上していって日本海に抜けたりですね、日本列島を通ったりするのですけれども、今年はほとんど太平洋側をずうっと北上しております。
で、どうしてこのようなことが起きるのだろうかというのを見ていくと、どうも神様の方ではですね、北海道、東北方面から今浄めておかなければいけないことがお在りになるようで、それで台風をあちら側に上げるために、太陽からの熱を少し変化させて太平洋高気圧の範囲を少し狭められているようであります。「ここに主神様の御意図が太陽を通して地球に反映されているのだ。」というような、そういう見方をですね、少ししてみると・・・。
そうすると浄めるということは一体どういうことかということになってきますので、今日本列島の中で北海道の位置付けはどういうふうに言われていますかね。
受講者
全体的にですか?
楳木代表
日本全体で考えた時、北海道の位置付けは何?
受講者
農作物の生産地・・・。
楳木代表
その通り。謂わば日本の食物倉庫と言われています、北海道は・・・。しかし、日本の食物倉庫と言われているところで、どのような生産をなされているかというと、広大な土地にですね、病気とか生じないために、雑草とか生えないために、農業生産の仕方がですね、皆さんご承知のような農法で取り組まれているわけです。それをいくら日本人に提供したところで、日本人の肉体がですね、浄らかな状態で保つことが出来る訳がないので、実はそうしたことを今日本人全体で考え直さないといけない時期を迎えているので、これが御神意だというふうに受け止めて・・・。そこまで、この台風の動きをですね、見て捉えることが出来ると我々は少し覚りの世界に入り始めたかなぁ、というように感じることができます。
『悟りと覚り』について
楳木代表
それはですね、今覚りを開こうとして私達は一生懸命、御教えを拝読しつつ自分を見つめておりますけれども、この見つめる時にですね、メシヤ様は・・・。
これはある信者さんから送っていただいた「自分は今回覚りについて、こういうことを考えました。」というふうにして送ってもらった中に、自分が照らした御教えというのを引用してくれました。皆さんも承知だと思うのですけれども・・・。昭和24年9月25日の『悟りと覚り』という御論文です。メシヤ様は我々に分りやすく御解説して下さっております。その御教えは短いので読み上げます。
【『悟りと覚り』(昭和24年9月25日)より】
『単にサトリといっても二種ある。即ち標題の如き悟りと覚りである。処で此二つのサトリは意味が非常に違ふ、寧ろ反対でさえある。
悟の方は消極的で、覚の方は積極的ともいえよう。仏教に於ても等覚、正覚、本覚などといひ覚の方をいふが、事実はそうでもない。仏教は悟の方が多いようである。というのは此娑婆は厭離穢土とか火宅とかいひ、人間は生病老死の四苦からは逃れ得ないとしてゐる。それも間違いではないがそのような苦に満ちた娑婆を排除し革正して、極楽世界たらしめようとする積極性こそ宗教本来の役目であるに拘はらず、苦の娑婆はどうにもならない、諦めるより仕方がないといふ。洵に消極的退嬰的であるのは悟の方であるが実は、之が仏教の真髄とされて来た。
何よりも印度の衰亡の原因はそこにあったのではないかと思ふ。又今日の日本仏教が危機の状態にある事もその現はれであらう。然し此事実を吾々からみれば今迄夜の世界であったからで、愈よ時期来って昼の世界に転換せんとする今、一日も早く目覚めて、覚即ち自覚の境地にならなければ救はれないのである。』
楳木代表
「という御教えに照らし合わせて私は考えました。」というメールを送ってくれた人もいるのです。ですから私達が今、覚りの世界という非常に難しい表現で出発したので、結構ですね、頭が混乱したり、そういうふうに思われるかも知れませんけれど、“御教えを基に自分自身の生き方とか、物の見方を自覚していくのだ”というような捉え方でですね、進んでいただければありがたいと思います。
月次祭について・・・霊性が高まることを願って
楳木代表
それからミクラタナの神様からですね、この月次祭の執り行い方について、一つ、信者さん方と私、代表とですね、共にやっていただきたいのは、この月次祭は御力をいただく祭典でありますし、御神業上出発のような祭典です。しかしながら、出発のような月次祭ではあるのですけれども、中間点、覚りの世界では中間点として捉えていくという、自分の思考形態を持っておいてもらいたいということです。
それはどういうことかというと、今ですね、支部長、支部長代理、倉敷出張所責任者とその所属の皆さん方から報告していただいた事を受けて、“自分もこうだなぁ”と思って、来月の月次祭まで日々を送りますと、“あの時に自分が感じたことと、1ヶ月間動いてみると少し考え方が変わったなぁ”とか、或いは“なるほど、あの時考えた事は間違いなかったなぁ”とか、というようなことを整理してですね、先程○○さんが、ノートに書いて支部長に報告したということを仰ってくれましたけれども、そういうものを自分の中にですね、書き留めて頂きながら進んでいくと1ヶ月間の動きとか、自分の中で得心したことが実は浅かったこととか、いや間違いなかったこととか、というものが少しずつ明確になってくるのではないか、と思います。
で、神様の方は、実は人間の霊性が高まることを願って、そして我々に手を差し伸べて下さっている訳なので、その神様の御付託に応えるように、お互いに高まっていただきたいと思います。それで高まっていく時にですね、もう一つ言われていることは、浄化をいただくことによって自分の霊体が浄まってですね、そしてより覚りが開けるようになるということと、その浄化に依存するような人間になってもらっては困るということがもう一つあります。
それはどういうことかというと、自分の体を汚さないという、そういう生活を一層目指してもらいたいということです。それが今回の台風が北海道へ行くということと非常に関係しております。食べ物、まず食べ物を徹底的にですね、自分の体はこれを食べた場合に汚れないか、ということを絶えず念頭に置いてですね、食べ物を自分の口に運んでいくという事を精一杯心掛けていただきたいわけですね。
それで、心掛けていく中で一番大事なのは主食ですので、主食を自然栽培のお米にして、それを中心に食すということを大原則にしておいていただきたい、と・・・。
幸いなことにこの岡山県というところは自然農法のお米がですね、ふんだんに収穫できるところでもありますので、この主食だけは自然農法のお米で年間通していくという、そうしたことを一番中心に置いてですね、そして皆さんと協力しながら情報をですね、共有しながら、“安全な物は今どこにあるか”という物を探しながら自分の体を汚さないという、そういう生活を心掛けていただきたいというふうに思います。
そして、メシヤ教の場合はですね、「直会では、農薬や化学肥料を使用した物は出さないで欲しい。」ということと、「添加物の入った物は出さないでもらいたい。」ということで通して来ておりますので、この月次祭の霊界というのは非常に高いところに行っております。しかし、この霊界が我が家に帰った時もですね、「その霊界を維持する事を心掛けていただきたい。」ということが、願いとしてはあります。そうしなければ、私達が覚りを開くということを、いつも頭の中を捏ね繰り回してもですね、そういうものは出来ないので、支部長の方から解説したように血が汚れない、血液が汚れない、自分の霊体が曇りを生じない、そういうようなところをお互いに目指していただきたいなぁ、というふうに、そういう事を願っております。
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【メシヤ講座 大阪支部】
「覚り」の得かたを御垂示
楳木代表
はい、ありがとうございました。
今4人の方から報告いただきましたけれども、メシヤ教本部側からの説明が不十分だったために「覚り」ということを非常に捉えにくい状態で勉強を進めてしまったところがあります。今回『ミクラタナの神様』から御垂示いただいたのは、『ミクラタナの神様』の御意図がメシヤ教にずっと向いた瞬間から、神界の歯車がグルグルとメシヤ教に向けて動いているので、私に対しては非常に厳しい話と、それからその厳しさを補うような話が次から次と回ってきているのですけれども、月次祭の執り行い方については、月次祭は司会者が読み上げるようにですね、「主神様に全宇宙の御経綸に対する感謝を捧げる」ということと、「メシヤ様から地上天国を建設する御力をいただく」ということをお願いするそういう祭典ですので、メシヤ様から「御力」をいただくことがメインです。「御力」をいただくということにおいては、スタートのような祭典になります。
しかし、皆さん方の心の中に置いては、月次祭は出発点でもあるのだけれども、「覚り」を開いていくという面に置いては「中間点」のような捉え方も持っておいてもらいたいのです。“先月の月次祭でこういうことを学んで、そして自分にとってはこういうことは大事だなぁ”と思ったこと、一カ月間過ごしてみて、今月の月次祭で、“あ~、こういうことだったなぁ”とか、“捉え方が浅かったなぁ~”とか、そういうことを見詰めて、そして、この日を迎えて、今日の御教えを拝読してから、また来月に向けてですね、“感じたこと学んだことは果たしてどうだったのか?”ということを日々見詰めながら進んでいくという、そういう月次祭の執り行い方をしていってほしいというのが神界からの強い願いでありました。こちら側のお世話が不十分であったことを大変申し訳なく思っております。
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【メシヤ講座 鎌倉支部】
悪が極まり善と化す
それから、緊急に私に知らせるようにという話があったのですけれども、その中身はですね、『悪が極まっていくと、善になる。』ということも考えておかなければならないのだ、ということでありました。しかし、『善も極まっていくと悪になる。』こともあると。これが大乗の善と、小乗の悪と、それから、小乗の善と大乗の悪との関係であると思われます。複雑なのですけれども、絡み合っているものを今回の御論文ではですね、非常にわかりやすく書かれているのは、P.37の5行目に、
『これを霊的に見ると邪神界の大物の憑依であって面白いことには最初はトントン拍子に行くので有頂天になるが、それもある程度までで必ず挫折する。そうなると憑依霊はたちまち脱却してしまう。我々の知る範囲内でも、カイゼル、ムッソリーニ、ヒットラーの如きがそうで、失敗後は人が違うかと思われるほど痴呆暗愚的に気の抜けたようになったが、これは大きな邪霊が抜けたあとで誰でもそうなるものである。』
邪神の頭目がついて一番わかりやすいのは、ヒットラーのやったことをずっと見ていくと、ヒットラーのやったことをずっと突き詰めていってこの頭目が抜けるとヒットラーは非常に暗愚的になってですね、中にはどこかに逃亡したという人もいるし、亡くなったという人もいるし、いろんな言われ方があるのですけれども、そのことを基にですね、今度は戦争のあり方というのを国際的に協議するというようになって、軍隊は攻撃しても、国民は攻撃しないという様々な約定が国際連合を中心として出来上がってきました。ところが、今、後進国というのは、これを抜きにして・・・、昨日も大勢の方がお亡くなりになったりしているのですけれども、市民や、国民が犠牲になっているということが起きておりますので、そういうふうにして修正が加えられていって、善の世界が広がっていくことが起きてくるのだろう、というふうに思われますので、神様のやられることは非常にジックリ見ていかないとわからないことがあるな、とそういうふうに感じます。
気付きの拡がり
それから、もう一つ、この悪のことと合わせて、とにかく即刻私に『伝えろ。』という内容の中には、主神様が創造していたこの世の中のことを科学者が研究して、それを研究したことを明らかにしているので、明らかにしたことを私は学びつつ、主神様の創造された中身を彼らは実証して証立ててくれているということで、様々なところで資料等にまとめてきました。しかし、その実証した事の裏に、神科学があるということを考えていかないと、『本当のものを見たことにはならない。』というふうに御指摘されました。
それが一昨日の夜だったのですが、昨日の朝ですね、テレビに山中教授が出ていて、辛坊さんがそれについて随分突っ込んで聞いていました。
iPS細胞は我々の皮膚とか、そういうところの細胞から各部位の臓器を作り上げていきますが、どうして心臓の細胞にするとか、他の細胞にするとか、「どうして分けていくことができるのですか?」と尋ねたところ、それは「ある刺激を与える。」と答えていました。すると細胞自体がそういうふうに変わっていくのだ、と・・・。
では、「その刺激とはどのようにしてわかったのですか?」というふうに突っ込んで聞いたら、実は、iPS細胞を研究する前の学者たちが、今日もここに『唯物的にいへば・・・』と書かれてあるのですが、P.32の最後の行、『唯物的にいへば、男性の成虫一個が、女性の卵巣一個に飛び込んで胚胎する。』と、そういうふうに書かれております。胚胎した細胞というのは、最初は1個なのですね。それが、2つに割れて、4つに割れて、8つに割れて、16に割れて、32になる・・・というように広がって細胞分裂して大きくなっていきます。その時に、細胞が心臓になったり、他の臓器になっていくか、ということを研究している学者たちはかなり前からいるのだ、と。その研究した材料を基にして、iPS細胞に刺激を与えていくと、そういう臓器が生まれてくる。
そのときにですね、教授がチラリと言った。胚胎したその細胞が細胞分裂する時に、お母さんの体の中で細胞分裂をして生まれてくるのだけども、その細胞分裂をするときに人間の個体を作って行くときに・・・「腹の中で神様がやっている事を真似している。」とこういう表現をされた。だから、ノーベル賞とかを受賞する、そういう境地まで行くと神様がこの世を作ったということを、薄々認識している人たちが・・・、トップレベルの科学者たちは感じている。だけど、辛坊さんはそこには食いつきませんでした。私は、その言葉を聞けただけで良かったな、と思うのですけれども・・・。
神様が人間の体をつくる過程の中で、どういうプロセスで最初の一個の卵の細胞が細胞分裂していくときに、私たちのような人間の身体になっていくかということ、そのシステムを作られた神様のやられた事を解明して、そしてiPS細胞にそうした刺激の与え方をして臓器を作っていくのだ、ということを話したことが、非常に拝読をさせていただいた御教えと、現代に当てはめていきますと・・・。
しかし、iPS細胞というのは非常に大きな問題が囁かれております。コピーとして作るわけなので、そこに霊がどのように育っていくかという問題が一つあるのと、人間の身体がコピーされると、劣化が起きてしまうということが言われているので、それで、どのように長持ちしていくかということが大きな課題としてあります。ところが、薬を作る過程においては、この研究が大きな成果を与えることができる、と言われております。その創薬をするときに、私たちが最も関心のあるのは浄化作用によってどうして身体が元通りになるのかというところであります。