御光話録 ④国常立尊が伊都能売大神になる
伊都能売大神は天照大神のころかそれ以前の神様です。素戔嗚尊は世界へ出て行きユダヤへ行ってユダヤ人の祖先となった。で素戔嗚尊の代わりになったのは乙姫だ。観音とは、乙姫―音姫を観ていることを意味する。そしていずれは日本に帰り、素戔嗚尊の実権を取り返そうとする時期を待っておられた。千手観音がそれです。いままでは乙姫が財宝を握っていた。神様の話は虚々実々だがマンザラ作り話でもないんです。乙姫は物質に執着して龍になり、丹後の竜宮海しいう海に沈んだ。時期が来ると三寒三熱の苦しみにあい、ついには国常立尊にお詫びするようになる。国常立尊とは以前世界の実権を持っておられたが、節分の夜鬼門のほうに押し込められ、艮金神となられた神様です。国常立尊が伊都能売大神になる。国常立尊は霊界で閻魔大王になり、裁きの役をやるが、それが苛しくてかわいそうだということから半分は閻魔大王に半分は観音になる。神は厳格だが仏というのは慈悲だから、伊都能売大神は、仏界で観音様になったんだ。すなわち善悪無差別の慈悲である。本地垂迹説もいままでのは間違いで、日本へ再び帰って来られて衆生を救うことの意味である。神様は霊的に分裂する。精神分裂ではないがね。フロイトのき霊憑りを説明したもので「ジキル博士とハイド」などはそれで説明される。伊都能売大神は龍神になり霊は富士山頂に(兄花咲耶姫の守護神久須志神社)、体は琵琶湖で時期を待っておられる。龍神というのは力が強いんです。で、大神も悪魔の邪魔に対抗するため龍神となられたんです。
伊都能売大神のお働きは、イズ―火、ミズ―水です。ミイヅというでしょう、これは逆なんです。火と水で光になる。夜の間は本当の火がない。月の光ですね。太陽は月の六○倍の光を持つというが、いままで観音様をお祀りしても少ししか御利益がなかったのはそのためです。イヅ、ミズが五、三、それでも足らずさらに土の力が加わってそれが日月地の御力になる。いままでは二ロク―二力だった。夜の間は三界(天界、中界、地界)はほとんど水だった。六、六、六だったが、今度は五六七になり、天の六が地に降り土の力が加わる。金剛不壊の力だ。絶対力になる。いかなることでも自由になる。神道でいうマニの玉とは完全な玉のことですネ。これから先は神秘になるからまた時期に応じて説く。
【御講話篇1 p373】