『夜叉龍神も解脱為し』

(質問者)

『時局と霊界』にある◯◯◯之尊とは国武彦之尊、◯◯龍神とは夜叉龍神と受け止めて良いのでしょうか。

(先生)
そうですね。特選集の6ページに出てきますね。これは昭和26年の御論文です。この時点では、メシヤ様は『まだ時期が来ていない』ということで伏せてお書きになられています。しかし、『文明の創造』を御執筆になられた昭和27年には〝時期が来たのであろう″と推察されます。『文明の創造』366ページの『基督教と善悪』というところには、3行目に『凶党界の親玉夜叉龍神が立てた計画の下』とあります。◯◯龍神が夜叉龍神と明確にお書きになられております。『私の兄であった国武彦之尊に憑依した時から』ということですので、それをここで明らかにされたというわけです。前年は伏せて置いた方が良いということで、◯◯とされたのですが、愈々(いよいよ)『文明の創造』を御執筆される時には、明らかにして世に知らしめようとなされたのではないでしょうか。

ですが、先達の中には非常にキリスト教に詳しい方や、政治家と繋がっているそういう先達の人たちが、“これを明らかにしたら、とんでもいないことになる”ということで、伏せて来たのだろうと思います。そして、『文明の創造』も出版されずに来たということですね。

そうすると『善言讃詞』の中に『夜叉龍神』とありますがこの『夜叉龍神』の唱え方もまた変わって来ます。

『善言讃詞の手ほどき』という冊子が世界救世(きゅうせい)教から出ていますが、「夜叉は羅刹と併称される暴虐な鬼のことをいう。明主様(メシヤ様)は『女の執着によって悪くなった鬼』という意味で書かれたと仰せられている。龍神はこの場合悪魔を指している。いずれも執着のため悪魔になったものを指す仏語である。」

しかし、こういう解説が果たして正しいかどうかとなって来ますので、我々が『善言讃詞』を奏上させていただく時には、『夜叉 龍神も解脱為し』ではなくて、『夜叉龍神も解脱為し』といわゆる『凶党界の一番の頭目が解脱したのだ。』ということを言霊界に響かせないといけないということです。

「頭目が解脱したのですから、後の眷属たちはみなわかりなさい。」ということを響かせるためにも、善言讃詞を高らかと言霊界に響くように奏上させていただくことが、大切なのです。

特選集にはそこまでは書いていません。

「『善言讃詞』にメシヤ様が詠み込まれた『夜叉龍神も解脱為し』の意味も深みを増すのではないでしょうか。」という書き方にとどめてあります。メシヤ講座に参加した人に真実を伝えたいという思いがあるからです。

そういうことですので、『善言讃詞』を奏上する時の気持ちもより高まっていただけるのではないかな、と思います。

取り分け支部でお参りする時にはですね、メシヤ様から御光をいただきつつ、こうした言霊をしっかりと唱えさせていただきたいと思います。

(質問者)
『茲(ここ)迄かいただけでも、今日の事態の根本は大体判断がつくであろう。』と書かれていますが、『今日の事態の根本』というのはどういうことでしょうか。

(先生)
夜叉龍神はトップになります。

それでトップが改心したとしても下の眷属たちがまだそのことがわかっていないということがあります。わかっていないが為に悪の世の中にしようと動き回っているので、現代はその眷属たちとの正邪の闘いが続いているということです。

ですので、メシヤ様によって〝夜叉龍神は解脱している″のです。それでそのことを知らしめるということが善言讃詞を奏上するということなのです。

それを知らしめていくことによって下の眷属たちが〝そうだったのか″というふうにわかれば、段々悪の行為は無くなっていくのです。

〇メシヤ様がおつくりになられた祝詞を御神前で響かせる意義

(先生)
当り前なことですが『善言讃詞』というのは非常に素晴らしい祝詞なのです。

そういう意味からも未だに『善言讃詞』を改ざんしたまま唱えている教団があるということは問題が大きいと思いますし、残念でもあります。

〇之光教団も『仁愛(みろく)の御手に帰一され』が抜けたままになっていることは残念ですね。完璧な祝詞にはなっていないということです。

メシヤ様がおつくりになられた祝詞を我々が〝御神前で響かせていく″ということが如何に大きい意義があるということが、このような御論文を拝読させていただかないとなかなか分かっていきません。それで今勉強会を続けているのです。

勉強していくことにより『善言讃詞』を奏上する時の姿勢が明確になって行くのです。

(質問者)
この御教え自体を存じ上げていても国武彦之尊様と繋(つな)がりませんでした。

(先生)
大体、素戔嗚之尊を解釈してしまいますね。

私はメシヤ様からの厳しい夢を見ましたので、この御教えと繋(つな)がったのです。

 

平成24年9月メシヤ講座より

 

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