『文明の創造』科学篇 脳貧血其他(文創 昭和二十七年)本
『文明の創造』科学篇 脳貧血其他(文創 昭和二十七年)
本文は『文明の創造』186ページに記載されています。
代表先生
今日は『脳貧血其他』というタイトルで御論文を拝読をさせていただきました。
最初の行に、脳貧血というのは『之は脳溢血と反対であって、脳溢血は毒血が頭脳に入り、脳の血液が増えるのに反し、之は脳の血液が減少の為発る病気である。』と。
そして、しかも、この脳の血液が減少する原因としては、頸の固結ということが、いろんな症状を起こしていくんだ、ということで、メシヤ様は、タイトルは『脳貧血其他』ということでありますけども、延髄周辺の固結が様々な症状を引き起こすということで御指摘をしてくださっておりますので、順次そのことを確認させていただきたいと思います。
それから、メシヤ様がこの御論文を書かれた昭和27年と、現在平成25年というのは時代が随分変わってきておりますので、より一層考えておかないといけないことがあるかと思います。
その、考えておかないといけないことが、医学が非常に発展してくれたおかげで、私達が今まで何気なく考えていたことが、実は大きな意味を持っているということが分かり始めました。
その分かり始めた内容の典型的なものがですね、例えば187ページの後ろから5行目ぐらいに、『汽車、電車、自動車の音を聴いただけでも、眩暈や嘔吐感を催す者もある。』ということなんですけれども・・。
実は皆さん方が子育てをしたときに、赤ちゃんを大事に育てたということは言えると思うんですが、「赤ちゃんは胎児のときにどういう状態で聞こえていたか?」というと、羊水の中で10ヶ月間ずっと大きくなってきますね、そうすると羊水の中で聞いてますので、例えば、両親が話している声とか台所でお皿が割れた音とかいうのは、「ブォーン」としか聞こえてきません。
それが一旦産まれてくるとですね、赤ちゃんの耳にはどのような聞こえ方をしているかというと、水の遮蔽物が無い中で聞こえてくるので、「カンカンカン」というふうに響いてくるわけですね。ですから赤ちゃんが寝ている部屋で、そういうお皿が割れる音とかがしてくると、物凄く響いてきます。それが響いたのがあると、非常に怖かったりするので、それがその子の性格を形成していきますので、ですから赤ちゃんが産まれたら、寝かせている部屋では、そういう音をさせないとかいうふうにして、静かに育ててあげないといけない部分があります。
それから、父親と母親が喧嘩とかしていると、赤ちゃんにとっては“怖い”ということになってきますので、非常に、楽観的な子にはなっていかないとかいうことがあります。その子供の性格等が音によって、いわば形成されてくるところがあるので、ですからメシヤ様は、『子供を叡知をもって育てる』と仰っていますが、その父親と母親がそういうことが分かった上で、「いつもきちんとした言霊を出す」というようなことを心掛ける一方、耳の聞こえ方もそういう聞こえ方があるので、「音とかの出し方というのも気をつけておかないと子供には大きく影響を与えるんだ」ということを分かっておかないといけないというふうに思います。
ですから、もう産んで育ててしまった人は、「孫をどうやって育てるか?」、それから孫が育ってしまった人は「曾孫をどうやって育てるか?」、その次に玄孫をどうやって育てるかというように心がけていく材料に・・、医学が非常に進んでいる、様々な研究が進んでいるという上において、そうしたことも今後は大いに参考にしていただきたいと思います。
それからですね、今こういう猛暑が続いておりますので、NHKなんかには「寝る前にコップ一杯の水を飲んで寝てくれ」とかいうお節介な報道までもするようになっております。
まあ、人体が非常に弱ってきているということが言えると思うんですが、同時にですね、以前にもお話しましたように、お腹に子供を宿したときに、経済的な理由とかその他の理由で、「この子は始末しよう」と、・・まあ「人工流産をしてしまおう」というような話を家族でしていると、その話は胎児に聞こえてくるので、この子は非常に恐怖感を持って胎児の生活をしていかないといけないので、こういう子が産まれてくると、絶えずおねしょをするようになって来ます。
それは不安があるからいつもおねしょをして、親の愛を受けようというふうに動いてくるためにおねしょがずーと続いていきます。それで、この続いたおねしょを止めるためには、両親が“お前がお腹にいるときにこうした話をしてしまったので、大変申し訳なかった”という気持ちで声をかけ始めていくと、そのおねしょが治っていきます。
「言霊」とか、それから「音」とかというのは、そうした影響があるんだということが最近分かってきておりますので、ただ単にメシヤ様が・・「こういうふうに音を聞いただけでいろんな症状が起きる」とかというところから、「現在の医学的な研究の中では音がどういう影響を与えているんだろうか?」ということなどに興味をもって生活をしていただけるといいと思います。
それから、我々ぐらいの歳になるとですね、立ち上がるとき「ヨッコイショ」と言いますね。そうすると若い人から、「先生もついにヨッコイショと言うようになりましたねぇ」というふうに指摘をされます。そうすると“言わないで立ったほうがいいのかなぁ”とかいう気持ちになるんですけど、言わないで立つと、実は上手に立ちあがれない。でも「ヨッコイショ」と言って立つと、実はシャキッと立ちあがれます。
これは何故かっていうと、最近のスポーツ医学の中で分かってきたのは、掛け声をかけるとノルアドレナリンが分泌されるというのが最近分かってきました。ですから体がシャキッとするというようですね。それで、このことを早くから分かっている・・、分泌物までは分かっていなかったんですけども、声を掛けると非常にいいというのが分かったのがですね、大本教から出た合気道です。
大本教信者であった植芝という方が創始者で、言霊だけで、あの方は人から襲われても「言霊」だけでスッと投げられるようになったんですね。
メシヤ様が大きい石を指先で押したときにも、実は小さい言葉で動かす力をずーと掛けて動かした、ということが推測できるわけなんですけども、言葉で人を転がしたりとかできるようになったのが植芝という方で、それを合気道という武術として編み出したわけです。ですから合気道を真に習得していくためには、言葉の力とかそういうものを身に付けないといけないということが言われております。
それから言葉だけではそれだけの力がないために、手首でパッと投げていきますので、ですから合気道の修行の仕方は、腕立て伏せがこういう状態で腕立て伏せができないと駄目なんですね。これで腕立て伏せができないと合気道では上位に行けません。言霊を補うために、手首を使って合気道というのは投げて行きますけども、まあ習得方法というのはそういうものがあります。
そういうのが分かってですね、日本の柔道と、それから世界柔道の違いがそういうところに出てきているわけですね。掛け声とか、それから技の掛け方とかいうのは、日本は柔道なんですけれども、世界は柔道ではなくて柔スポーツみたいになってますので、スポーツとして捉えているので、どうしても日本と世界の差ができ始めている、という原因はそういうところにあります。
今日はそういう「音」とか「声」とかいうところからですね、そうしたことも参考にしていただきたいと思います。
ですから、大いに歳を取ってきたら「ヨッコイショ」とかけて立ちあがって下さい。これは非常にいいということです。体に分泌物が出て来るということです。
これがメシヤ様の言霊いわゆる「言霊学」の裏付けになってくるわけです。葉を出すと分泌物が出てきて、そして体がシャキッとする、ということが最近のスポーツ医学の中では分かってきた。だから「どのように声を掛けていくか?」というようなことがスポーツの中にも採用され始めたという、まぁそういうことが言えると思います。
「睡眠困難」の原因
代表先生
それから次に188ページに、『睡眠不足』というのがありますが、実はこれは睡眠不足ではなくて「睡眠困難」のことを言うんだ、と・・・。しかも、睡眠困難の場合には大体の人は延髄の右側に固結があるということですね。延髄の右側付近に固結があるので、そこをよく浄霊をすれば、だんだん睡眠しやすくなってくる。しかもメシヤ様は、その固結が延髄を圧迫するためにそういうことが起きると。
延髄を圧迫すると、どういうことが起きるかというと、眠り酵素が出にくくなるということで、これも分泌物が出にくくなるということですね。
我々はこうやって精神活動をしております。もうずーっといろいろ考えたりしながら生きていますけども、眠るということはこの精神活動を停止させるということですね。この停止させるためには、眠り酵素という分泌物が出てこない限り、シャットダウンできないわけですね。パソコンの場合は電源を切ればシャットダウンできるんですけども、人間の場合はその酵素が出て来ないと眠れないということがあるので、延髄に固結が圧迫していくと、そういう分泌物が出にくくなるということですね。
これは便秘でもそうです。便秘も便を滑らす酵素が出なくなるために、便がひっかかって便秘が起きていきます。それからこの便が硬くなっているのは、これは便の水分調整ができなくなってきているために、乾燥しすぎて便が硬くなってくるということです。
これは肝臓と腎臓が、水分の調整が十分できなくなってきているために、便を程よい硬さに保つことができないことで便秘とかいうことが起きてきますので、便秘になった人の悩みを聞いたときには、延髄と、それから肝臓、腎臓、それからこの腸全体を浄霊してあげるといいと思います。
それを昔の宗教の場合は「感謝が足りないから便秘になる」というふうに教えたわけです。
それは感謝が足りないとどういうことになるかというと、頸肩が凝って来る原因があるので延髄を圧迫するということの関連で分かっていたので、「感謝をもう少ししなさい」ということを教えたわけであります。
それから、これがさらに睡眠不足が続いていくと、前頭部、とりわけこの前頭部にですね、血液が行かなくなるために、貧血から貧霊状態になって動物霊がかかって来たりするということですね。これが精神病の原因になるということです。
現在では、スマホの画面、それからパソコンの画面からブルーの光が出てきます。このブルーの光が目から入って来て、頸筋に固結を作って行くので睡眠困難に入っていきますので、「薬毒の固結」と「ブルーの光」によって睡眠困難が生じて来るので、メシヤ様がこれを御書きになった昭和27年よりも、もっとややこしい世の中になって来ておりますので、私たちもこの延髄を圧迫する固結を作る材料が非常に増えているということを認識した上で、浄霊とですね、散歩や柔軟体操などを取り入れながら、この頸肩の凝りを作らないようにしていっていただきたいと思います。
そうしないと仕事に集中していくがゆえに固結ができて、それが原因となってですね、・・最近では非常にうつの人が増えてきいるその原因は、そうした固結が形成される材料が物凄く増えているという、そういうことがありますので、いろいろと悩みを聞かせていただいたときには、その人の生活全般をお聞きして・・。
過去にどんな病気をしてどういう治療をしたとか、薬を飲んだかという、今まではそれだけで良かった、メシヤ様御在世中とか・・。それからここまでパソコンとかが普及してない時代は、それぐらいで良かった。それぐらいの質問で良かったんですけども、今は生活全般を聞かなければ、どうしてそういう症状が出ているかということがなかなか分かりにくい時代になっておりますので、質問を受けたときとか悩みを聞いたときにはですね、“原因がどうしても特定できないなぁ”と思ったときには支部に電話して、「こういうことなんですけど、どういうことをもう少し質問したらいいでしょうか?」というようなことでやり取りをしながら、相手を救っていっていただきたいと思います。
「耳鳴り」の原因
代表先生
それから次は、『耳鳴り』ということがありますけど、耳鳴りのある人はいますか?特にないですか?特になければ凝りがないということですね。
延髄部の固結が不断の微弱な浄化によって溶けるために、その音が耳に響くのが耳鳴りということです。
しかも、これはくしゃみとか鼻汁で出るということですから、大変ありがたい話ですね。だからこういう御論文を拝読をすると、鼻汁が出るということは大変感謝ができるということと、くしゃみが出るということについても大変感謝ができるようになると思います。
そういうものが出ないと、そういう固結が溶けて外へ出ないわけですので、コマーシャルのキャッチフレーズのようにですね、一日一膳でなくて一日ワンくしゃみとか(笑)そういうふうにして“浄化でこれが出てるんだ”という考え方を、いつも自分の思考の中に取り入れていただいて、浄化が絶えず・・微弱な浄化が許されるような人間になっていきたいと思います。
「歯」と「扁桃腺」
代表先生
そうして最後に、『其他のもの』ということがずーと書かれておりますが、みなさん方は、大阪支部でも歯医者のことについては随分取り上げてくれてネット上で公開してくれておりますので、十分注意されていると思いますけども、歯の治療の薬と同時に、もう既に治療をしてしまった後ですね・・ブリッジとかを入れて金属が中に入っております。
この下歯に入った金属というのはそれ程影響しないんですけれども、上歯に入った金属というのは脳に直接触れるように・・、まあちょっと歯茎がありますけれども、その上に脳がありますので、脳を冷やしますので、これがいつも自分をイライラさせたり不快感をいつも持つような状態になってきますので、また歯が痛んだときには、出来るだけ、金属だけは外すような方向でいっていただきたいと思います。
メシヤ様は『入歯にすればいい』と仰ってます。入歯はわりと、最近は歯茎の肉に近いもので入歯の土台を作ってくれておりますので、あまり冷やすという、そういう作用はありませんので、メシヤ様が仰るように入歯のほうに移行するようにしていただきたいと思います。
私は、今三つ歯がもう・・ほぼ欠けているんですけど、一切治療せずに過ごしています。根っこだけになっています。それは、肩が凝ってくるとそこが痛み出します。それで痛んだら無理をしないで、少し休息を取りながら、頸肩それから腎臓をよく浄霊していくと歯茎の痛みがだんだん和らいでくる。まぁ、バロメーターのようにできているので、“できるだけ全部抜けるまでそのままにしておこうかなぁ”と思っております。
しかし、歯というのは非常に神経質に言われてきておりますので、「素早く治療しないといけない」というように現代人は思い込こまされております。
しかし、考えて見て下さい。江戸時代までは歯の治療はほぼなかったわけでありますので、それでも非常にみなさん方、元気に過ごしてくることができたところがありますので、あの治療はあんまり慌ててしないように。それから金属類はできるだけ入れないように。それから薬毒をつけたあとは・・、どうしても薬毒を使用しないと抜いたりするときに耐えられない痛みがあったりしますので、そのあとはどなたかから必ず1時間位は浄霊をいただけるように手配をして、そして歯の治療に行くなどですね、心がけていただきたいというふうに思います。
それと、最後に『扁桃腺炎』というのが書かれておりますけども、私も数年前に右の扁桃腺が腫れて、三日間水一滴も通らなくなりまして、唾液も飲み込めなくなったときに、ゲッソリ痩せてしまったことがあります。
今から見る影もないほど痩せた時期があって、そのときはまだ大阪支部がなくて松原会場でみな参拝してるときで、声も出なかったので、そのときは○○さんに先達をしてもらってお参りをしてもらった時期があります。
声が一つも出ないので・・そのときは非常に苦しかったんですけども、しかし、浄霊をしながら扁桃腺炎のところから膿がザーと出て、何回もティッシュで出して、それでスッキリして・・。
またここで拝読をしてみると、この扁桃腺というのは、上半身の毒素を集溜させる場所だということなんで、あれだけのものを体外に出すことが出来たということは、“私の身体から上半身の毒素が排泄されたんだなぁ”というふうに、この御論文を拝読をすると、感謝がより自分の中に膨らんでくる思いがしますので、今回拝読を各地でさせていただきながら、あのときの感謝がまた蘇ってくるような心境です。
そうしたことを今月は拝読をしながら思い出しながら、毎日毎日『脳貧血其他』というところを繰り返し拝読をしていただきたいと思います。
【平成25年8月メシヤ講座 旧大阪支部より】