『文明の創造』宗教篇 ミロクの世の実相 (文創 昭和二十七年)
『文明の創造』宗教篇 ミロクの世の実相 (文創 昭和二十七年)
本文は『文明の創造』360ページに記載されています。
代表先生
『文明の創造』はいよいよ天国篇も今日で最後になります。それで来月の勉強会はこの本を持ってこないと勉強ができません。研鑚資料には次の未定稿論文は載っておりませんので、来月はこの本で勉強をしないといけないということになってきます。
代表先生
世界を見渡した時、こうやって人口調整は国境を越えてやれるという時代が『ミロクの世の実相』の一つとして言われておりますけれども、今ヨーロッパの方を見て行くと難民が物凄くヨーロッパの方に流れ込んで行っておりますね。そして、しかもそれぞれの国の役割が・・・、ギリシャが今破綻状態なので、ギリシャを通過させることばっかりやっているので、余計に他の諸国に流れ込んで行っている、と。それを逃げる難民となる理由はやっぱりシリヤとかISとかの問題で避難していくというものと、それからISの根源はイスラム原理主義があるわけなのですけれど、イスラム原理主義になぜ陥ってしまったかというと、これはアメリカが世界を統治しようということを狙ってですね、イスラム教の諸国をある程度コントロールして、そしてマネーロンダリング等をしつつお金を動かす方法をビンラディンに教えたために、そのビンラデインはお金を増やして、そしてイスラム原理主義を膨らませていったのですけどもね。
一方ではですね、北朝鮮の方は今何十周年かの準備を一生懸命しておりますけれども、労働党とかですね、それから共産主義という…中国も共産主義を掲げてはいるのですけれども、内情を見ていくとそれとは程遠いようなですね、一党独裁の、そして一部の人間だけに権力と富を集中させるような、共産主義とは全く違う方向に国は動いていっております。北朝鮮は労働党という、この記念行事をやろうとしているのですけれども、その理念とは全く違った国を形成しております。謳っている内容と実状というのは大きく違った方向に、この世の中はどんどん流されていっておりますので、その状態を見て行くと、とてもですね『ミロクの世の実相』とはかけ離れたような状態になっています。
日本を見つめてもですね、安全保障関連法というのを通す時の参議院の状態を見ると、ここに今○○さんに読んでいただいた、『甲論乙駁、喧々囂々たる』有様です、いまだ以って・・・。
しかし、これをやっている姿を見ていくと、今回「メシヤ講座・特選集」に載せた、まず2番目に載せた学者はですね、フィリピンの学者です。フィリピンの現状を知ってもらうために載せたのですけれども、フィリピン領海内に中国が今どんどん埋め立て工事をして、そして3キロ級の滑走路を作ったりしております。そこに軍事施設を置けばすぐ軍事上のものになっていくというふうな所まで、中国はもの凄く進出しております。この中国が進出していった理由は何かというと、フィリピンの議会で米軍の基地を無くすということを決定して、米軍基地が無くなった瞬間から中国はああいうことをやり始めたのだそうです。その現状を見ていれば沖縄の基地問題をどのように捉えていくかということは、大きく皆さん整理しておかないといけないということがあります。
それはですね、沖縄の人達が訴えていると言われる、学校のすぐそばに飛行機が離着陸するので危ないと言っているのですけれども、実はこれは逆でしてね、米軍基地のところに日教組系が学校を作って、「危ない」「危ない」と言って、あの基地を無くそうとしたわけです。だから今論理が反転して、基地があるから子供達が危ないという論理にすり替えていっているのですけれども、実は沖縄の人達に聞くと、米軍基地の方が先だと。その後にいわゆる日教組達が中心になって近くに学校を作って、子供を楯にして米軍を追い出そうとしているのだ、というのが、よくよく聞いていくと、そういう現状があります。
そうかといって、先月お話しましたように、沖縄では数々の敗戦処理がまだできてない問題もありますので、戦後の問題が日本の場合は全く整理されていないまま、あるいは国も対策を具体的に執らないまま現状を迎えているために、いまだに混沌としているという現状があります。
大転換は誠を結集して
何故・・・、この『ミロクの世の実相』というのは、本来メシヤ様は21世紀にですね、地上天国を建設する御予定で御神業を進められていたわけですけれども、それが実現していってないかというと・・・、実は神界からメシヤ様が降りてこられて、そして地上天国を建設するというための力と方法を我々に授けていただいたのですけれども、授けていただいた人間が、いわばお弟子さん達がですね、そのメシヤ様の御神格と目指されている取り組みをですね、真に受け止めることができなかったために今もってですね、『ミロクの世』は迎えることができていないわけなのです。これが・・・、メシヤ様が昭和25年2月4日世界救世(メシヤ)教を開教されて一挙に進めようと準備をされた、その5月に御法難に遭われているわけです。
御法難に遭われたために宗教活動が随分停滞しました。それと同時にですね、頭脳の拷問という表現をされているように取り調べ中に何度も脳貧血を起こして倒れられております。これは癲癇と比べるとよく分かるのですけれども、癲癇の場合は意識がない間に脳細胞が壊れていきます。ですから癲癇で倒れたら早く目を覚まさせてあげないといけないのですけれども、知らないと、いつか目が覚めるだろうということで置いておくと、どんどんどんどん細胞が壊れていきますので、短命に終わってしまうということになってしまいます。
ですからメシヤ様も脳貧血を起こした時に、どんどん脳細胞が壊れていって、通常の人間は5年後に後遺症が出て重たい脳の病気を起こすのですけれども、メシヤ様の脳というのは、私達が使う頻度よりも遥かに多く使っておられますので、それこそ分刻みで様々なことをされていたわけですので、私達の何倍も脳を使っているために5年後ではなくて3年後に御浄化、頭の症状として後遺症が出てしまって、しかもそれが原因で命を縮められてしまったわけです。
そしてこれが・・・、実は御神業を阻止された最大の理由が御法難であったわけなのですが、この御法難の原因は・・・、(詳細は割愛します。関心のある方は支部へお問い合わせください)。
ですから、要は誠のないところからメシヤ様の命を縮める、あるいは御神業を停滞するということが起きて来ているので、私は先達を批判するということではなくて、このような問題が起きるというのは、世界救世(メシヤ)教が開教した時には破竹の勢いで広がっておりましたので、そこにですね、お弟子の方々の中で心に隙が生まれて、そこへ魔の手が差し伸ばして来るということですので、私達が御神業を進めて、こうして『文明の創造』をいよいよ読み終えるという時には、21世紀に進める地上天国建設の設計書をほぼ頭に入れたわけなので、“よし勉強したぞ”という思いと、“今学んだからこそ隙を作るとやられてしまう”という思いを持ってですね、気を引き締めるために今話をしているところであります。そうしなければ、せっかく学びを重ねていってもね…、もう私達が最後の砦みたいになっているわけですね。
というのは、今○○さんがお話しして下さったように、浄霊の話をしても病院に罹っているからとか、そういう話ばっかりですよね。もう薬が行き渡ってしまっていますので、薬と縁を切るというのはなかなか難しい世の中にまで来てしまっております。そこを切り替えて行くというのは容易なことではありません。容易なことではないのですけれども、これから私達が中心になってやっていかない限りこの御神業は進んでいかないところがあるので、これから懸命にやらせていただきたいために、心の隙を作らないように、気を引き締めて御神業に臨ませていただきたいという、そういう願いがあります。
ですから、現状は『ミロクの世の実相』に向かってないのですけれども、しかし、うれしいニュースもありましたので・・・。今日も朝いろいろな番組をチャンネル動かしながら見ているとですね、ノーベル賞を受賞した人達の人柄というのを、随分取り上げております。そして、その人の家族の支え様というのを取り上げておりますけれども、大村先生というのはエリートからではないですよね。山梨大学ですから地方の大学を出てそれから研究を始めるのですけれども、今で言う産学の協力をする最初の研究者といっても良いくらいの方です。また、お金の無い中で奥さんがずっと生活費を稼いで支えてくれて進んできたと。そしてコツコツと土壌を採取しながら研究を進めているので、ノーベル賞を受賞した時に、「微生物に感謝しないといけない」というようなことを開口一番言われていたようです。そして今もって何億人のために無償で薬を提供しているということです。この薬については様々な検討の余地があるのですけれども、実質歩けなくなる人達とか、それから視力を失う人達の、それを救ってきた部分が非常に評価されるところがあるかと思います。
それから、もう一人の梶田先生はですね、その宇宙から飛んでくる、そういうものに質量があるということを実証されました。これを見つけるということはどういうことかというと、この世の中のことは分からないことばかりだと。まだ分からないことが山ほどあるので、これからの人達にはそれらを解明していくために努力をしてもらいたいという話をしておりましたけれども、これはですね、主神様がこの宇宙を創造して経綸を進めておられる中の、そのシステムを解明しているのが学者の方々なので、言わばメシヤ様が私達に説いて下さって、これから世の中にさらにお伝えしていく内容の裏付けを研究してくれている方々があの方々なのだ、と・・・。
そして、そういう研究ができる時代を今迎えているので、まさにメシヤ様の教えを実証する、そういう時代を迎えていることは確かなわけなので、『ミロクの世』を迎える時期はもう迎えているのですけれども、要は人間の問題だということです。人間が、そのメシヤ様の教えを元に努力をどれほどしているか、ということにかかっているわけです。
残念ながら過去のメシヤ様の御昇天後の世界救世(きゅうせい)教は本来の御神業を担えない状態にどんどんしていってしまっているので、ここを見つめていくと、大いに反省しなければいけないところがあるのではないかな、と思います。この『ミロクの世の実相』を拝読すればするほど、メシヤ様の御心をしっかり自分に受け止めて御神業を一層進めさせていただかなければこの地球上に天国を造るということは難しい、と強く思わされます。これから皆さん方と手を取り合いながら御神業を一層進めさせていただきたい、そういう節目を迎えているということをつくづく思います。
来月11月に最後の御論文『キリスト教と善悪』を拝読して『文明の創造』の学びは終わりになります。
【平成27年10月メシヤ講座 旧大阪支部より】