御教え集26号 ④霊界における火素が増えたために、善いものと悪いものとの区別がはっきりしていく

九月二五日

今年の秋は珍しく毎日のように雨ですが、霊的には大いに理由があります。

とにかくこれも浄化作用ですから、浄化が強くなったということが最大原因です。今年の農作物の虫害が多いということも、霊界における火素が増えたために、善いものと悪いものとの区別がはっきりするわけです。ちょうどいままでは薬を飲むと一時固まったのものが、だんだん固まらなくなるのと同じように、農作物に肥毒の害がはっきりと著しく現れるわけです。それで今年は非常に雨が多いということも、やはり雨で洗うべき汚いものがたくさん溜まるということに対する、当然起こるべき浄化作用です。そういうように、いろいろな形で浄化作用が現われるわけです。なにしろ今年から本当に世界的大浄化の活動が始まったわけです。それを知っていて見ればよく分かります。そういうわけで、今年の不作というものは予想外に酷いのです。そこで自然農法の理由がよく分かります。今年ほど害虫の多い年はありません。それから今年ほど肥料と害虫駆除の薬の量を多く使った年はないそうです。ですからそういった薬や肥料と、不作ということがちょうどつり合ってますから、非常によく分かります。だから各地方とも信者以外の農民で「自然農法普及会」に入会するのが非常に多いようです。こういうような結果が現われるということは、神様のほうで如才なく「これでもか、これでもか」と、分かりよいようにいろいろやられているのだろうと思います。つまり浄化作用ということは、神様はどうしても、間違ったことは正さなければならない、汚いものは掃除しなければならない、ということと、一人でも人間を助けようという両方なのです。「大慈大悲」ということを昔から言われてますが、「大慈」というのは助けてやろうという大いなる愛です。それから「悲」というのは、それにはどうも犠牲者が出る、かわいそうだ、そういう御心の現われが「悲」です。ですから「大慈大悲」というのは、意味からいうと逆のようですが、そういうように考えてゆくとよく分かるわけです。だから観音様に「大悲菩薩」というお名前があり、大いに悲しむというわけです。これからは犠牲のほうが多いから「大悲菩薩」のお働きというわけです。

 

【御講話篇11 P121】

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