言霊について
まず簡単なことから始めてください.自分の両親はどうして結婚をしたのか?自分の名前をどういう経緯で付けたのか?等などですね。意外と情報を持ってないですよ.名前について言いますと‘何故名前負けするのか’‘名前でその人の特性が・・’ということを理解している人が少ないですね。これは、昔から「言霊の幸倍う国」と言っておきながら、その意味するところを教えてこなかったことが原因です.だいたい漢字以前に日本には文字が無かった、とする人が研究者の大半を占めている。これではどうしようもないですね.
現在使用しているロ-マ字を見ると良く解ります.母音と子音の組み合わせで表記されますね。その表が古代に在ったのです。その表に沿って漢字を当てはめていったのです。「あ」に対して「安」を当てて、そして平仮名を作った.それが「あ」という文字であることは広く知られてますね。それでは元々の「あ」はどんな文字だったかと言いますと、「○」に「・」だったようです。「○」に「l」だと「か」ですね。母音には、それぞれ太陽や地球、細胞あるいは風、炎、川、土地を表す意味合いがありました。子音には魂が篭もる、二分割、三分割、集合、離散、上意下達、下意上達などの意味合いがありました。ですから、それらの組み合わせによってどのような働きが言葉に生まれるかが解るのです。日本語は非常に論理的にできています。
メシヤの教えと生命誌と言霊学を加味して人々にとって有益なものを提供していこうと計画しています。例えば、生命誌の観点から見ていきますと、顎はエラから変化するそうです。そして顎の関節がだんだん音を伝える役割を持ち、哺乳類ではこれが中耳となります。浄霊をする上で役立つでしょ。また、牛は「ま行」のみ言霊の発声を許されていますし、犬は「わ行」のみ、サルは「か行」のみです。人間は有り難いですね。全ての言霊の発声を許されている訳ですから。言葉を大切に使わなければなりませんね。またこれらのことを総合的に関連付けて考えていきますと、様々な問題の解決に繋がっていきますね。楽しみでしょ。
********************************************************************
日本語の父音について
<質問者> 以前「クスツフヌムル」によって「あ」という言霊が発せられたということをお聞きしましたが、考えても解ることではなさそうなので、もう少し詳しく教えていただきたいのですが・・・。
春日言霊学に出ています。解りやすいのは、高島延枝説ですね。少し引用しておきましょうか。引用文中「クスツフヌムル」は「クスツフムヌル」となっておりますが、春日言霊学でも両方出ております。
抑も宇宙の音と云う音、言葉の精髄はクスツフムヌルの七つの父韻とアイウエオと云う五つの母韻に悉く還元する事が出来ます。
七つの音は、未だ音とはならず、潜んで居る言霊としての宇宙の定律であります。宇宙の万有の音乃至言葉より帰納した結果によりますと、この定律の各々に夫々独得の個性がありまして、
ク・スは、発射進展力を現わして、遠心性・創造性を具え、
ツ・フは、円融親和力を現わして、実在性・限定性を具え、
ム・ヌは、凝集結合力を現わして、求心性・統一性を具え、
ルは、浸透性・螺動性を具えて居ります。
茲で我々は、交叉無凝・交流無凝なる大宇宙の姿なるものを考えてみますと、それは太古の我々日本人の先祖が既に考えて居ました葦芽気(あしかび)の形に納ります。
之には、左旋右旋の二様の形式があり、之がクスツフムヌルの定律によって交流無凝に活動して、その結果、茲にウミムスビ(産霊)の作用を行います。
悠久なる大宇宙の歴史の間に於ける一時、この葦芽気の姿を具えた大宇宙が、自己みずから、此のクスツフムヌルの『リズム』の飽和に耐えかねて、自ら鳴り出しました。
之が『宇宙剖判』の始まりで、その宇宙初の声は即ち『ア』という母音であります。やがて此のアは、更に葦芽気のク・スなる遠心性・創造性の働きによってエと鳴り出で、次にツの働きによりイと鳴り、フの働きによってオと鳴り出で、次にム・ヌ・なる求心性・統一性の葦芽気の働きによりウと鳴り出しました。
斯くして成(鳴)れる五大母音は、再びクスツフムヌルの父韻と産霊をなして『子音』を発生し、茲に我々が日常使用する五十音が発生したのであります。
比較的解りやすい文章です。参考にしてください。そして、七十五声の響きを大切にして、言葉を丁寧に使っていただきたいとお願いしたいですね。ついでながら、海外へ出かける要人の方々は、スピ-チなどをする場合、日本語でしていただきたいですね。特に皇族の方々は日本語を響かせていただきたいと、切に願っています。
********************************************************************
3、「声に出して 読みたい 日本語」
<質問者> 本の話題が出ましたが、推薦図書というものがございますか?
そうですね。親子で読むと良い本が出ましたね。9月に出て、もうかなり刷を重ねている「声に出して読みたい日本語(齋藤孝著・草思社)」という本、これは良いですよ。帯に記された「鍛え抜かれ、滋養にみちた言葉を暗誦・朗誦すると心と身体が丈夫になる。」ということを、体得できる内容ですね。
例えば、本文中に出てくる‘付け足し言葉’があります。これを生活の中に活かしてみてください。子供に用事を言い付けたがグズグズして腰を上げない時など、「こういう時は、おっと合点承知之助、と大きい声で言って立ち上がるんだよ」と言ってあげてみてください。面白がって、すぐ動きます。また、「ねぇ~ママ-」とか「パパ-」と甘えてきた時に、「うるさいわねぇ」と言わずに、「何か用か九日十日」と言ってあげてみてください。すぐ元気になりますよ。
子供はすぐに覚えますから、こちらが何か頼もうとして子供の名前を呼ぶと、「何か用か九日十日」と切り返してきますから、「あたりき車力よ車曳き」と言う。生活に活気が漲ってきますよ。また、こうした言葉は年輩の方のほうが数多く知っていますから、教えてもらったら良いですよ。著者の齋藤さんは、「おわりに」で、<私は七十代の方々のゼミを数年間担当していたことがあるが、その方々が子どもの頃に覚えた言葉を今でもすらすらと言えることに驚いた。そして、そうした言葉を朗誦しているときの、その方々の顔が喜びにあふれているのを目の当たりにした。>と記述しています。
私が、以前札幌から夜行列車の「北斗星」で上野に向かう時に、乗り合わせた電化製品の開発者と談笑したことがありました。彼女らは、IHジャ-の開発研究を専門としていましたが、開発の段階では美味しいご飯を目指して様々な試行錯誤をしたそうです。そして最終的には、やはり「初めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣くとも蓋取るな」が一番良い、という結論に辿り着いたそうです。そして、その言葉を目指して技術開発に勤しんだ、と話してくれました。現代技術に口承文化が応用された話から、日本に残る様々な口伝についてその素晴らしさを語り合ったものです。
美しい響きを持った日本語は味わい深いですね。そして魅力を感じるごとに、人間に生まれてきて良かったなあ、と思いますね。以前にもお話致しましたが、七十五声全ての発声を許されている訳ですからね。他の動物は制限を受けています。牛はマ行のみですし、猿はカ行のみですし、犬はワ行のみ発声を許されています。
犬が登場しましたので少し余談になりますが、しし座流星群を見られましたか?「牛に惹かれて善光寺参り」という言葉がありますが、私の場合、「犬に惹かれてしし座流星群鑑賞」といったところです。正確には犬の吠える声です。町中の犬が吠えて‘これは大変なことになっているな’と思い、午前3時過ぎに窓のカ-テンを開けてみました。その瞬間に、西の方角へ光の帯が浮かび上がりました。慌てて身支度をして、家の前の機関庫(旧国鉄・現在京都と玖珠の二箇所に残っている)の広場に行き見上げました。放射状に流れる光の数々は、幻想的でもあり、神秘的でもあり、寒さも時の過ぎるのも忘れ見入っていました。
4時を過ぎた頃、玖珠盆地特有の朝霧が四方から天空を覆ってきました。すると、犬たちも静かになり、やがて素晴らしい天体ショ-もそれこそ静かに終わりを告げました。犬たちよ、ありがとう。思わず言ってしまいました。そして流星の本体である彗星へ想いが馳せました。四十数億年前、元始の地球に衝突して水蒸気を生み、大気を形成することに大きく寄与した彗星。その存在を想い出させるためとも思える流星群でした。地球の存在、太陽系の恙無い運行、宇宙の経綸へと思考は広がり、感謝の念が沸々と湧き出て来ました。この深遠なる仕組を想い出すと、何とも言えない清らかな心になります。あなたの質問のお蔭です。そして良い本のお蔭ですね。
********************************************************************