自然農法と有機農法の違い

自然農法と有機農法の違いは、土に対する考え方

<質問者> 私は畑を少々作っています。安全なものを作りたいと思って農薬を使わないために草が多くて、その処理に困っています。

草が大切です。草を取りましたら干しまして、それを土の上に被覆するのです。そして土の乾燥を防ぐのです。土は乾燥しなければ威力を発揮してくれます。よく、草を土に混ぜたり、草を被覆すると肥料になると思っている人がいますが、それは勘違いです。近年「有機JAS」マ-クというのができて、原理を間違えている人が増えて少々困惑しています。私は、今年荒地だったところを耕し、きゅうりの苗を2本植えましたが、草の被覆だけで、猛暑の中水もやらずに数十本の収穫を得ました。ただ形は色々ですよ。今農家の方々の苦労は、商業主義の波に翻弄されているということと、消費者が無知化しているという事ですね。

それから、土は作物を選びますから、適地適作を心掛けねばなりません。また土壌の性質は、作物を作った後変化しますから、作物の順番を考えて作付けせねばなりません。農業は頭を使わねばやれないですよ。先程土の威力という話をしましたが、人間は土を作ることはできません。しかし、土は乾燥しきってしまうと砂になり、乾燥を防ぐと土のままでいてくれます。その事を考えると、有機といえども肥料を使用するのは土の本質を解っていないということですね。ましてや化学肥料ですね。最近の研究では、味覚障害の一因に化学肥料の使い過ぎが指摘されています。農作物から摂取すべき、微量元素の含有量が減少しているというのです。‘若者食’の問題と合わせて考えるべき事です。冒頭でも触れた食育は急務ですね。

コメントを残す