世界の大秘密
サタンが私の命を狙った真意は、これからお伝えする内容の‘発表の阻止’であります。メシヤの教えでは『これから説くことは世界の大秘密である。それをいよいよ暴露するのであります。』という始まりで説かれているくらいですから、大変な内容です。
内容をお伝えするについてお断りしておかねばならないことがあります。メシヤご自身が力を入れて説かれたのは昭和十年代から二十年代ですから、旧仮名使いです。以前当時のままを掲載していたところ、若い方々から‘読み辛い’という声がありました。少しでも多くの方に理解していただきたいので、現代語訳して、ただし改竄にならないように注意してお伝え致します。
また、原本所蔵の世界救世教では、これら根本教義を定稿とせず未定稿扱いとしています。それは担当者の霊能不足のために意味不明としているか、種々の民族、宗教、団体などからの圧力を想定して慎重な取り扱いにしているか、のどちらかでしょう。確かに取り扱いには難しいところもあります。しかし、この内容を宣布しなくては真の恒久平和の理想世界を築くことはできない、と考えられることは確かです。
天照皇大御神様について
天照大神様は女神であられますが、独身であられたと認識されている方が多いですね。教えには次のようにあります。
『天照大神は女で、父君が伊都能売尊で、天照天皇の皇后で、天照皇后が天照大神である。天照天皇はある事情で葬られた。その時伊都能売尊は日本を脱出せられ、インドへ渡られ、観自在となられた。』
天照天皇のご神名を天照皇大御神(あまてらすすめらおおみかみ)と申し上げます。また‘ある事情’とは、天地経綸上のことです。天地経綸については次のような教えがあります。
節分祭の由来とも関係する‘隠退劇’
『国常立尊が天下平定の御経綸を(九千年前に天照皇大御神様から)申し付けられたが、最初は良く治まったが、余り厳格な神様ゆえ人民が窮屈になりしため、どうしてもやり切れんようになった。そこを見て取ったのが盤古神王(中国統治神)の子天之若彦命である。この命が国常立尊を排斥する運動を起こしたのである。
これに共鳴者が非常に多かった。そして盤古神王を押し立てんとしたが、盤古神王は善良でおとなしい神様で力がないから、この神を立てれば楽ができるからと、看板に盤古神王を立て、実権は天之若彦命が握り世界統治をやられたのである。
このため国常立尊は隠退遊ばされたのである。このご隠退は東北へとなされたとなっているが、世界から見ると日本であり、日本からすれば東北、即ち艮(うしとら)へご隠退されたためにこの神様のことを艮金神(うしとらのこんじん)と申し上げるのである。日本の艮はどこか、北海道の芦別山にご隠退になられたのである。また一方幽界では閻魔大王となられたのである。神様は霊分身がご自由であるため、幾柱にも分かれることができるのである。
そこで伊都能売神様は、一方インドにて観音になられ、一方は兄の花姫尊(梅の花)となられて富士山にお鎮まりになられ、また、一方は金龍となって近江の国の琵琶湖へお隠れになられたのである。富士山と琵琶湖を邪神に占領されたならば、日本は危険であるからである。
富士山はなぜ大切かと言うと、人間で言うと富士山が臍(へそ)であるからである。人間の体としても臍は一番大切なところとすればその意からである。そのため兄の花姫尊となられ、金龍となられてこの二ヶ所を守られたのである。
豊雲野尊(とよぐもぬのみこと)は国常立尊の妻神様であるが、夫神様の犠牲となられ坤(ひつじさる)の方へご隠退になられた。坤の方とは鬼界ケ島の事である。日本の西南に当たるところである。この神様が思兼尊(おもいかねのみこと)様である。
また一方分かれて木の花咲耶姫命になられてインドに行かれて釈迦となられたのである。木の花咲姫命の木の花は桜の花の事である。』
節分は本来‘厳格な神様を排斥した成功記念日’ということになります。また天之若彦命はこのことから天邪鬼(あまのじゃく)の語源になったとされています。また、節分の豆撒きは‘鬼は外’と唱えますが、邪な心を持つ者から国常立尊様を拝見すると鬼に見えたところから来ています。豆を煎るのは‘煎った豆から芽が出るまで隠退し続けろ’という呪文を唱えたからです。いくら風習とは言え、恐ろしい事に加担している事になりますね。
メシヤ教では、正しい神様を排斥した人類の罪をお詫びする祭典だと、節分祭のことを受け止めています。ですから、罪穢れを祓うために大祓祝詞である神言を奏上するのです。
物質文明の実権者は乙姫尊
また、厳格な神様を隠退させた後世はどうなったのか。乱れてしまったことは言うまでもありません。
『天之若彦命が世界統治をされて一時は楽になったと喜んでいたところ、天之若彦命は女狂い等始めたため又非常に乱れてしまった。
天之若彦命の奥方の若姫岐美命は非常に貞節な方であったが、いつのまにか素盞鳴尊と恋愛関係を結ばれた。素盞鳴尊はその時朝鮮に居られたので、鳥となって行って逢われたのである。於加良洲明神と言うのはこの神様を祭られたのである。その後に春日明神となられたのである。
音姫尊は素盞鳴尊の奥方であるが、これが乙姫の事である。天照大神様の妹のため弟姫と言うたのを音姫または乙姫と申されたのである。この神様は観音様と非常に関係のある神様である。
乙姫は非常に嫉妬深い神様で、遂に嫉妬の余り龍神となり海の底へ隠れられ、和田津海の神、大和田津海の神、海原姫命とも言うて海底へ龍宮城を造られたのであるが、これは霊界でのことであって、海の王様となられたのである。
乙姫は非常に欲が深く、また非常に強かったから、世界の宝を集めて海に隠れたのである。宝と言っても霊的の事である。そのため地方にある鉱山が出なかったのである。その宝を以って天下の権を掌握しようとかかったが、女であるからダメであった。致し方なくその時の支配者を援けたのである。
この神(盤古神王、大自在天)が金が必要のため龍宮の乙姫の宝を要するために、乙姫から貰って来たのである。この何千年来乙姫が実権者であったのである。上記の如く乙姫の世を観ているというのが観世音であった。時期は約三千年で九千年六千年三千年となっている。』
平成12年の9月16日に『乙姫神昇る』ことがなされた、と知らされています。しかし実権者の期間が余りにも長かったために、その影響は色濃く残っています。魂のシミ、精神のクセについて折に触れて指摘しているのは、これを源としているのです。
物質文明の進展を任ぜられた素盞鳴尊
しかしながらこれも経綸上理由のあったことで、『(主神様は)素盞鳴尊に命じて悪の世界を作られたのである。即ち体的文化のことなのである。この物質文化は西洋を中心として起こったのである。』と教えられています。そしてその仕組については次のような内容です。物議を醸し出しそうな内容ですが一部紹介しておきましょう。
『朝鮮は素盞鳴尊の発祥地で、現在の文化はユダヤ文化である。素盞鳴尊は目的のために手段を択ばぬ。共産主義も資本主義もユダヤから出ており、ユダヤには正義派と邪道と両方ある。資本主義のアメリカはキリストを基としている。世界平和をモット-としている。
善悪の摩擦で文化が進捗するのであるから今までは仕方ない。ユダヤ文化というのは、素盞鳴尊が追放されてパレスチナに住み、子供を十二人生んだ。そして世を紊(みだ)した罪を贖うべく贖罪した。 (中略)
素盞鳴尊は日本へ来てある神と恋愛し、余計に帰れぬこととなり、伊邪冊尊(いざなみのみこと)に追放されてヨ-ロッパへ行った。そしてパレスチナに住んだ。沢山の妾を作り子を生んだ。それがイスラエルの十二の流れである。
ユダヤ人は頭が優れており、神の選民と言った。今日の物質文化はユダヤが作った。』