死後の不安
― 先月、死後『四十九日』の間の取り組みが大切、というお話を伺いました。私は所謂独居老人ですので、お寺に永代供養を頼んでいますが、『四十九日』のことが心配です。「メシヤの教えでは『(死後)極善のものは直ちに天国に昇り、極悪のものは直に地獄に落ちるのである。』とありますので、準備をしておけば大丈夫ですよ。極善の人になれば、四十九日を待たずとも瞬時に天国に行けるのです。
霊界生活については、『抑々(そもそも)人間は、現世において人類社会の為与えられたる天職使命を完全に遂行すべきであるにかかわらず、そのほとんどは事物の外郭のみを見、不知不識(しらずしらず)の内に悪に属する行為を重ねるため、それが罪穢れとなって霊体に曇りが堆積する。したがって死後霊界人となるや、その罪穢れの払拭が厳密に行われるのである。』とあります。
ここで大切なことは、天職使命を全うするということと物の本質を見るということ、罪穢れを堆積させないということです。
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お彼岸の慰霊祭
「よき風習や伝統を守るということに、重要な意味が出てくると思います。もうすぐ3月です。お彼岸を迎えますね。3月の家庭慰霊祭は21日に行ってください。それぞれの土地、家風に沿って誠を持って祭行していただけば結構です。
そして、お彼岸と共に桜前線が北上します。よい季節を迎えます。このような時にこそ、『天国的生活』という教えを自分のものとして魂に定着させてください。草花の芽吹きを眼にした時、小川のせせらぎや鳥のさえずりを耳にした時、‘神様が私を慰めてくださっている’と感じてみてください。きっと、豊かな心になりますよ。」
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お盆の慰霊祭について
― 先祖の慰霊については善言讃詞を奏上するとよいと伺ったのですが、先祖の救いになるのでしょうか?
「理解しやすいように、私の若い時の体験をお話いたしましょう。原因不明の頭痛に苦しむ人が四国にいまして、色々と事情を聞く内に墓が関係していることが解りました。家の裏の小道に一つの石があって、それがどうも先祖の墓石らしいのです。人一人通れるような小道にポツンと石がありまして、それをよく皆踏んで歩くらしいのです。
自然石を使った古い墓です。‘これはいけない’と気付いて‘何とかしよう’ということになり、更に調べてみると、400年以前の墓をはじめ40を越す墓が一帯にありました。それで全ての墓上げをして、先祖代々の墓を建てることになりました。私は初めてのことでしたので、メシヤの教えに則って誠を尽くして斎行するしかないと意を決しました。
メシヤの教えでは、土葬の場合、埋葬後100年までは全て堀り上げ、100年以上は墓石から30センチほど下の土を掘り上げ納めるということです。因みに、いざ作業を進めると、100年未満の墓では遺骨が必ずあるが、100年以上では遺骨を見つけることができませんでしたね。
墓上げ作業を終え、建墓式を執り行いました。善言讃詞を奏上致しました折り、それまで暗い曇り空だったのですが明るい日が差し込んで、‘先祖の喜び’が伝わってきた想いが致しました。
ところが、その人の奥さんは不安だったようで、翌日熟練の霊媒師を呼んで‘本当に墓の先祖が上がっているかどうか’を調べてもらったようです。私が余りにも若かったからでしょう。後に告白されましたが、『こんな見事な墓上げは珍しい。全て喜んで上がっている』と太鼓判を押された、と言ってました。何か変な気持でしたね。
メシヤの教え、それから善言讃詞というものは、それ程偉大な救いの力があるのですね。お盆も近づいてきますので、慰霊祭などでは善言讃詞を心こめて奏上すると良いですね。」
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