御教え集30号 ⑥自分がひとりでも多くの人を助けて、神様のお役に立つ

運がよくなるということは、どうしても霊的地位が上に行くということなのです。だからして「どうも思うようにゆかない、困ることが多い」ということは、結局自分の霊界の地位が低いからです。たとえてみれば「自分は信仰に入ってありがたい、よく分かるが、どうも親父の奴はわからない」また「娘も倅もこれに反対してしようがない、どうしたらよいだろう」というように考えている人はずいぶんあります。それは自分の霊層界の地位が低いからです。もし自分が高ければ、自分の地位のほうに引っ張り上げられるわけです。私がいつも言う「分からなかったらウッチャラかしておけ、急って早く信仰に入れようという考えはいけない」ということはそういうことです。ですからそういうことはぜんぜん考えないで神様にお任せして、自分だけが一人でも多くの人を助けて、神様のお役に立つというようにすれば、自分の霊が上がって行きますから、そうすると他の者も自然につり上げられるから、黙っていても分かるというわけです。結局において、根本の根本というものは自分の魂の居所にあるのです。ただし魂だけが上に行っても、自分の霊やあるいは肉体が伴わないということは、そこにまだ汚れがあるからで、それの浄化が起こるわけです。しかしそういう場合には浄化が早くすむわけです。そういうことが分かると、別に迷うことや苦しむことはないわけです。しかしそこまで覚れるということが、なかなかたいへんなのです。この覚りは本当の真理です。いままでいろいろな宗教などで説いたことよりずっと上ですから、その点などがよく分かると、いろいろな、宗教、思想、哲学というものまで分かります。

 

【御講話篇12 P171】

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