御教え集28号 ②天津金木の法
昔から神道のほうで非常に神秘とされている天津金木の法というのがあります。この天津金木というのは、古い板にそういったものをこしらえたのです。この四角いものをこういう具合に組んで、そうしてもう一つこうやるのです。こういうものを御神体のように祭ってあるのです。それで天皇が毎年正月元旦にそれに対して祈願するのです。そうするとその年のいろいろな吉凶禍福、そういったものが浮かぶのです。これはまた話が神秘な方面になりますが、天津金木の起こる前というのは、つまり玉座といって、真四角なのです。その時分は畳か板か分かりませんが、そういったものを作って、それは十文字の形になって、その真ん中に神様が坐るのです。それはつまり天照大御神様が統治されたときにそこに坐るのです。そこで目をつぶっておられると、その国のいろいろなことが分かるのです。それが天照大御神様がおかくれになって、その代わりとして天津金木というものをかかげたのです。それが神秘なことで、神道の根本になるのです。神道家でもこのことは知らないでしょう。
【御講話篇11 p223】