四、神力又は仏力の顕現とは

四、神力又は仏力の顕現

既存宗教の何れを見ても神力仏力の顕現は、開教当時それぞれ若干あったのは事実であるが、大なる力、それは無かったのである。故に人類は真の神力なるものは、未だ知らないのである。然るに愈々観世音菩薩が救世的大偉力を発揮され給う時となったのであって、是は人間の想像を絶するのである。今後それが如実に具現し、世界万民に福祉を給与され給う実際を仰ぐより致し方ないであろうが、今日唯その片鱗を観る事は出来るのである。それは今現に行われつゝあることで、それは如何なる人でも、病気治療の術を、一週間の講習を受けただけで、二、三十年間専門に修練した医学博士の、何十倍もの治病能力を得られると云う事だけを見ても、其偉力を想像し得るであろう。そうして如何なる宗教と雖も、人類からの病苦を抜除し得る力がないならば、それは絶対神力のあるものではない。絶対神力がないとすれば、勿論最高の神の宗教ではない。第二流以下のそれであることは勿論である。是に依って見ても現在までの宗教は真の宗教としての価値はないので、或る期間中に於ける仮定的存在であった事が判るであろう。

コメントを残す